この記事について

このサイトの書籍紹介は、実際に読んだものだけを載せる方針です。読んでいない本を並べたランキングは作りません。運営者が「読んでよかった」と答えた本は、いまのところこの2冊です。

1冊目:『デイトレード』

項目内容
書名デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
著者オリバー・ベレス/グレッグ・カプラ
林 康史 監訳/藤野 隆太 訳
発行日経BP(2002年10月21日)
ISBN4-8222-4297-8

書名は「デイトレード」ですが、チャートパターンや必勝手法のカタログではありません。負ける原因のほとんどは知識不足ではなく、自分の側にある——という前提で書かれた、心構えの本です。

「すぐに損切りできない」「先に利益を数えてしまう」。20年以上前に書かれた失敗のリストが、いまのSNSでも毎日そのまま観測できます。だから古びていません。デイトレーダーでなくても、自分のお金でポジションを持ったことがある人なら、どこかのページで刺されます。

2冊目:『マーケットの魔術師 システムトレーダー編』

項目内容
書名マーケットの魔術師 システムトレーダー編 ―市場に勝った男たちが明かすメカニカルトレーディングのすべて
著者アート・コリンズ
発行パンローリング・ウィザードブックシリーズ(2005年5月27日)
ISBN978-4-7759-7052-2

こちらは、検証で確かめたルールを機械的に守って売買するトレーダー(システムトレーダー)14人へのインタビュー集です。原題は『Market Beaters』。登場するのは、相場観のひらめきではなく「決めたプランに従うこと」を仕事にしている人たちで、システムの作り方そのものより、成績が落ち込んでいる間もルールを守り続けられるかという話が繰り返し出てきます。

この口座の記録と重ねて読むなら

2冊は役割が違います。

『デイトレード』の核は「ルールを決めて、感情で破るな」。この口座の記録で言えば、142本の注文が50銭グリッドの±2銭に並んでいること(検証は「50銭刻みで買い下がる」の記事)が、「相場観で動かない」を守っている跡です。ただし正直に書くと、この本が「切れ」と言う類いの含み損を、この口座は設計として切りません。そこは真逆で、その代償——含み損の積み上がり——はこの日誌に毎日そのまま出ています。

『システムトレーダー編』は、まさにその「機械的に守る」側の本です。指値を50銭刻みで並べて、建値+50銭で機械的に決済するこの口座の形は、規模こそ違えどメカニカルな運用の入り口にいます。プロたちが語る「検証したプランに従い続けられるか、落ち込みの間に投げないか」という主題は、この口座が含み損11本を抱えたまま記録を公開し続けている状況と、そのまま重なります。

本の言い分と、この口座の実録を並べて読むと、どちらも具体的な数字で確かめられる。それがこの2冊をここに置く理由です。

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  • 紹介しているのは書籍そのものだけで、これらを読んでもこの口座のような結果になるわけではありません