この記事について
急落のたびに検索が増えるのが「証拠金維持率」です。教科書的な式だけだとピンと来ないので、15年ぶりの協調介入で8円超の円高を食らった直後の、この口座の実数で説明します。数字は2026年8月3日18:31のMT5レポートから、そのままです。
証拠金維持率の式
証拠金維持率(%)= 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
- 有効証拠金=残高+含み損益。いま全部決済したら残る金額
- 必要証拠金=いまのポジションを持つために最低限拘束されるお金。国内口座ならおおむね「レート×数量÷25」(レバレッジ25倍)
この口座の実数(8月3日時点)
| 項目 | 実額 |
|---|---|
| 残高 | 1,047,662円 |
| 含み損益 | −47,538円(評価−47,706円+未収スワップ+168円) |
| 有効証拠金 | 1,000,124円 |
| 必要証拠金 | 113,155円(保有18,000通貨・157円台) |
| 余剰証拠金 | 886,969円 |
| 証拠金維持率 | 約884%(1,000,124 ÷ 113,155) |
検算もそのまま書きます。保有は12本・合計0.18ロット(18,000通貨)。157.16円×18,000通貨÷25=113,155円。レポートの必要証拠金と一致します。
維持率が下がる2つの経路
急落時に維持率を削るのは、実は1つではありません。
1. 含み損が増える → 分子(有効証拠金)が減る 2. ポジションが増える → 分母(必要証拠金)が増える
この口座のグリッドは下がるたびに買い足す設計なので、急落では分子と分母の両方から維持率が削られます。「維持率884%だから安全」と言い切れないのはこのためです。実際、介入の3営業日で保有は増えました(その記録)。
「あと何円耐えられるか」の概算
追加で買わないと仮定した場合、18,000通貨の保有では1円の下落=約18,000円の含み損増です。有効証拠金100万円が必要証拠金11.3万円の水準まで減るには約89万円の損失、つまり単純計算で約49円分の下落に相当します。
ただしこれは「もう1本も買わなければ」の話です。この口座は下で買い足すので、実際の余裕はこの計算より早く減っていきます。小さいロットが生む余裕を、買い足す設計が使っていく——それがこの口座の構造です。
強制ロスカットについて
維持率が一定水準を下回ると、業者が強制的にポジションを決済します(強制ロスカット)。発動する維持率の水準は口座・業者ごとに違うので、必ず自分の口座の取引条件で確認してください。このサイトで言えるのは「維持率は自分で毎日見るもの」ということだけです。この口座の維持率は運用日誌の数字とあわせて出し続けます。
まとめ
- 維持率=有効証拠金÷必要証拠金。この口座はいま約884%
- 急落では含み損の増加とポジション追加の両方から維持率が削られる
- 「あと何円」は計算できるが、買い足す設計ではその余裕は計算より早く減る
- 発動水準は業者ごとに違う。自分の口座の条件を確認する