この記事について
FXの成績公開でいちばん省略されがちなのが入金の記録です。残高が増えていく画面は、利益で増えたのか入金で増えたのか、外からは区別がつきません。このサイトは入金を隠すと成績が実態より良く見えてしまうので、日付と金額を全部出します。最新の3件は、この記事上部の入金履歴の現在の正本でMT5明細から自動更新しています。
いくらから始められるかは最小取引単位で決まります。1万通貨単位の口座だと、ドル円157円なら 1本で約6.3万円の証拠金が要ります。1,000通貨単位ならその10分の1です。この記録と同じ 1,000通貨から発注できる国内口座にはFXTF
やヒロセ通商(LION FX)
があります。
資金の全記録(2026年8月7日時点)
| 日付 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 年始 | 2026年最初の記録の残高 | 372,120円 |
| 1月28日 | 入金 | +50,000円 |
| 6月10日 | 入金 | +500,000円 |
| 7月2日 | 入金 | +50,000円 |
| 1〜8月 | 確定損益(140本) | +81,399円 |
| 2026年8月7日 | 同日時点の残高 | 1,053,519円 |
検算:372,120 + 600,000 + 81,399 = 1,053,519円。1円単位で合います。出金は0円です。
残高の増加の内訳
年始からの残高増加は+681,399円。その内訳は——
- 入金:600,000円(89%)
- 利益:81,399円(12%)
つまりこの口座の残高の伸びは、9割が入金です。「7か月で残高が2.8倍」と書けば凄そうに見えますが、実態はこうです。この見え方の差こそが、入金を公開する理由です。
入金がなかったら、どうなっていたか
「入金なしならどうだったのか」を計算しておきます。この口座は年始残高372,120円から始まりました。
- 入金がなければ、残高は 372,120 + 81,399 = 453,519円
- 2026年8月8日時点の保有11本(16,000通貨)の必要証拠金は100,900円
- 同日時点の含み損−38,167円を引いた有効証拠金は約400,304円 → 維持率は約354%
実際の維持率1,006%に対して、354%。強制決済までの距離が半分以下になります。同じ手法・同じサイズでも、入金の有無で急落時の生存力がここまで変わる——これが「入金は耐久力を買う行為」という意味です(維持率の読み方)。
逆に言えば、入金しないなら、そのぶんサイズを小さくしなければ同じ安全度にならないということでもあります。資金とサイズは常にセットです。
資金に対してどの程度の証拠金を使うことになるかは、通貨量・注文数ごとの必要証拠金を概算する計算ツールで確認できます。
入金のタイミングの記録
3回の入金がいつだったかも、記録として意味があります。
| 日付 | 金額 | その時期の状況 |
|---|---|---|
| 1月28日 | +50,000円 | 運用の初期。月の確定損益は+14,836円 |
| 6月10日 | +500,000円 | 相場が動かず、確定損益が月+537円まで落ちた時期 |
| 7月2日 | +50,000円 | 7月の相場が動き出す直前 |
注目してほしいのは6月の50万円です。確定利益がほとんど出ていない月に、一番大きな入金をしています。利益が出たから増資したのではなく、利益が出ていない時期に耐久力を足した形になっています。
そして結果的に、この入金の7週間後に15年ぶりの協調介入が来ました(その記録)。介入を予測していたわけではありません。先に厚くしておいたものが、たまたま間に合ったというだけの記録です。
なぜ入金でふくらませるのか
この口座の運用者は、記録開始時の方針としてこう書いています——急がず、複利と入金力で育てる(運営者情報と公開方針)。
- 利益を急ぐとロットが上がる。ロットが上がると、急落に耐えられなくなる
- 先に資金を厚くしておけば、同じロットでも余裕(証拠金維持率)が上がる
- 実際、6月の+50万円の入金があったからこそ、今回の15年ぶりの介入級の急落を維持率1,006%で受けられました(その時の記録)
「入金は負け」ではなく、この口座では耐久力を買っているという位置づけです。ただしこれも設計の一つであって、正解という意味ではありません。
「入金力」という言葉について
この口座の運用者は、記録開始時の方針として「急がず、複利と入金力で育てる」と書いています(運営者情報と公開方針)。この「入金力」という言葉は、SNSでは半分冗談のように使われますが、この記録の文脈では具体的な意味を持ちます。
入金力=トレード以外の収入から、口座に資金を足せる速度です。この口座の場合、7か月で60万円を足しました。トレードで7か月かけて稼いだのが7.5万円(実質2.8万円)なので、入金のほうが8倍速いことになります。
ここから2つのことが言えます。
1. 口座を大きくする速度は、いまのところ運用より入金に依存している。これは資金規模が小さい段階では普通のことで、隠す話でもない 2. だからこそ、トレードで無理をする理由がない。月1万円の確定利益を月3万円にしようとサイズを3倍にすれば、含み損も3倍になる。入金で足りるなら、そちらのほうが安全
「早く増やしたい」という欲求に対して、サイズを上げる以外の答えがある——それが入金を公開する実務上の意味です。もちろん、入金できる原資がない状態で無理に入れるのは本末転倒です。
よくある質問
Q. 入金額を公開する成績サイトが少ないのはなぜですか? 公開すると「実質いくら増えたか」が計算できてしまうからだと思います。逆に言えば、入金を公開している記録は、その計算をされる前提で書かれています。
Q. 入金は税金の計算に関係しますか? 関係しません。日本のFXの課税対象は決済して確定した損益で、入出金そのものは課税対象ではありません(含み損と税金の話)。ただし記録として残しておくと、年間の資金の動きを把握しやすくなります。
Q. 入金すれば含み損は解決しますか? 解決しません。入金は維持率(分子)を増やしますが、含み損そのものは1円も減りません。強制決済までの距離が延びるだけで、上の建値の玉が戻ってこない限り、含み損はそこにあり続けます。
出金をしていない理由
この口座は7か月で出金ゼロです。利益が出ても引き出していません。理由は単純で、この運用の生存力が有効証拠金の大きさに依存しているからです。7.5万円の確定利益を引き出すと、そのぶん耐えられる下落幅が減ります。
一方で、「一度も出金しない口座」は実際に引き出せるのかが検証されていない口座でもあります。海外の無登録業者などで問題になるのはこの点です(この口座は国内登録業者ですが、構造としての話です)。将来この口座から出金する日が来たら、その記録もこのサイトに出します。
資金記録の作り方(検算の中身)
この記事の数字も、明細から自動で作っています。
- MT5の取引明細の「約定」セクションには、入出金が `balance` という種別の行として残る
- その行の金額と日付を拾って、2026年分だけを集計する
- 年始残高は、2026年最初の約定行の「残高−損益」から逆算する
- 最後に「年始+入金−出金+確定損益=現在の残高」を自動で検算し、差額が0円でなければエラーにする
このサイトのすべてのページは、この検算を通った数字だけを表示しています(明細の見方)。入金を隠さないというのは方針の話ですが、隠せない作りにしてあるというのが実装の話です。
この先の資金計画について
予定を約束することはできませんが、方針として決めていることは書けます。
- 入金は「余剰資金の範囲でのみ」行う。生活資金を入れない
- 入金したらこの記事上部の入金履歴へ追加し、その日の運用記録にも残す。金額と日付は必ず公開する
- 入金でサイズを上げるかどうかは別問題として扱う。資金が増えたぶんサイズを比例して上げると、耐久力の改善が打ち消される
3つ目が一番大事です。入金の目的が「耐久力を買う」ことなら、入金してもサイズを据え置くのが筋になります。増資と増玉を同時にやると、維持率は元の水準に戻ってしまいます(維持率の構造)。
まとめ
- 残高1,053,519円の内訳は「年始37万+入金60万+利益7.5万」。伸びの9割は入金
- 検算は1円単位で一致。出金0円。この表は今後も更新して出し続けます
- 入金は敗北ではなく耐久力。ただの設計の話として、隠さず書きます
