3つの数字が食い違う
MT5を開くと、似ているのに一致しない数字が並びます。
このサイトが公開している口座は、いまこうなっています。
- 残高:1,045,135円
- 有効証拠金:1,004,123円
- 含み損益:−41,012円
「で、結局いくら持ってるの?」となるところです。ここが分かると、他人の成績を見たときに何が起きているかも読めるようになります。
残高=決済が終わった分だけの合計
残高は、すでに決済が終わった取引の結果と、入金・出金を足し引きした金額です。
ポジションを持っている最中は、いくら含み損が膨らんでいても残高は動きません。決済したその瞬間に、はじめて残高に反映されます。
つまり残高は「過去の確定分の記録」です。いま持っているポジションの状況は、ここには一切入っていません。
含み損益=まだ決済していない分の評価
含み損益は、保有中のポジションを今の値段で決済したらいくらになるかという評価額です。
この口座はいま−41,012円。上の値段で買ったポジションが残っていて、価格がそこまで戻っていない状態です。
含み損益は、決済するまで確定しません。だから残高には出てきません。ここが「勝率が高いのに口座が増えていない」という現象が起きる場所です。損切りをしなければ、負けは確定せず、含み損としてここに溜まり続けます。
有効証拠金=いま口座を閉じたらいくらか
有効証拠金は、この2つを足したものです。
有効証拠金 = 残高 + 含み損益
実際に計算してみます。
1,045,135円 +(−41,012円)= 1,004,123円
これが「いま全部のポジションを決済したら手元に残る金額」です。口座の本当の姿に一番近いのは、この有効証拠金です。
どれを見るべきか
3つとも意味があるので、使い分けです。
| 数字 | 何を表すか | いつ見るか |
|---|---|---|
| 残高 | 確定した結果の合計 | 手法の成績を振り返るとき |
| 含み損益 | 未確定の評価 | いまどれだけリスクを抱えているか見るとき |
| 有効証拠金 | 残高+含み損益 | 口座の現状を知りたいとき |
成績を見せている人が残高や確定損益だけを出していて、含み損益を出していない場合、その数字は口座の現状を表していません。悪意がなくても、そうなります。だからこのサイトでは、確定損益と含み損益を必ず同じ場所に並べています。
ついでに:証拠金維持率
もう一つ、有効証拠金から計算される数字があります。
証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
必要証拠金は、いま持っているポジションを維持するために口座に置いておかなければならない金額です。この維持率が一定の水準を下回ると、FX会社の判断でポジションが強制的に決済されます(ロスカット)。
含み損が膨らむと有効証拠金が減るので、維持率も下がります。含み損を放置する運用をしている人にとって、実際に効いてくるのはこの数字です。ロスカットの水準はFX会社ごとに違うので、自分が使っている会社の条件を確認してください。
まとめ
- 残高は、決済が終わった分だけ
- 含み損益は、まだ決済していない分の評価
- 有効証拠金 = 残高 + 含み損益。いま口座を閉じたらいくらか
- 成績を見るときは、確定した数字と含み損益をセットで見る