先に答え
「ロスカットまで何pipsか」は、通貨数だけでは決まりません。
少なくとも次の5つが要ります。
1. 現在の有効証拠金 2. 保有している通貨数 3. 現在レート 4. 口座のレバレッジ 5. 確認したい証拠金維持率
同じ1万通貨でも、口座に10万円ある人と100万円ある人では耐えられる値幅が違います。 さらに、ロスカットが発動する維持率や維持率の算出方法はFX会社によって違います。 全口座に共通する「あと何pips」はありません。
証拠金維持率が何%でロスカットされるかは、FX会社ごとに違います(50%〜100%が中心)。 同じ含み損でも、水準が違えば強制決済されるかどうかが変わります。この記録はOANDA証券のMT5口座で取っていますが、同じく1,000通貨から発注できる国内口座としてFXTF
やヒロセ通商(LION FX)
があります。ロスカット水準は口座を開く前に必ず確認してください。
1万通貨・10万円なら何pipsか
ドル円の買いポジションを、次の条件で持っているとします。
| 入力 | 数値 |
|---|---|
| 有効証拠金 | 100,000円 |
| 保有数量 | 10,000通貨 |
| 現在レート | 150.000円 |
| レバレッジ | 25倍 |
この条件で証拠金維持率が100%になるまでの下落幅は、概算で次のとおりです。
| 結果 | 概算 |
|---|---|
| 下落幅 | 416.7pips |
| 到達レート | 145.833円 |
| 到達時の有効証拠金 | 58,333円 |
維持率50%までなら、下落幅は714.3pips、到達レートは142.857円、 有効証拠金は28,571円という概算になります。
これは「100%と50%のどちらが正しい」という比較ではありません。 どの水準で何が起きるかは、使っているFX会社の最新ルールを確認する必要があります。
計算式
買いポジションだけを持ち、ドル円が下落する単純なケースでは、 目標レートを次の式で逆算できます。
目標レート =(レバレッジ × 現在の有効証拠金
− 目標維持率 × 通貨数 × 現在レート)
÷(通貨数 ×(レバレッジ − 目標維持率))ここで目標維持率は、100%なら `1.0`、50%なら `0.5` として入れます。 下落幅は `現在レート − 目標レート`、ドル円のpipsはその差を0.01円で割った値です。
ただし、複数通貨ペア、売りと買いの混在、未約定注文、スワップ、手数料、法人レバレッジなどは この単純式に含めていません。実際の取引画面の値を優先してください。
なぜ会社名を入れないと危ないのか
証拠金維持率そのものは、一般に有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100で確認できます。 OANDA証券の公式解説もこの式を示し、有効証拠金10万円・ドル円150円・1万通貨なら 維持率約166.6%という例を掲載しています。
一方、ロスカットの発動基準は一律ではありません。
- OANDA証券は、個人口座で証拠金維持率が100%以下になった場合にロスカットが発動すると案内しています
- DMM FXは、証拠金維持率が50%以下になるとロスカットを行うと案内しています
- DMM FXの維持率式は、注文証拠金を差し引く形で案内されています
同じ「有効証拠金10万円・1万通貨」でも、会社の基準を取り違えれば、 ロスカットまでのpipsを大きく読み違えます。
計算結果を安全圏と呼ばない
計算機が出すのは条件を固定した概算です。安全性の保証ではありません。
急変時は、表示されたレートを飛び越えて約定することがあります。 OANDA証券とDMM FXはいずれも、ロスカットが想定した価格での約定や損失額の限定を保証しない旨を案内しています。
だから見る順序は次です。
1. 自分のFX会社の最新ルールを確認する 2. 取引画面の有効証拠金と通貨数を入れる 3. 100%や50%など複数の水準で幅を見る 4. 結果より手前に、自分で逆指値や数量縮小を検討する
まとめ
- ロスカットまでのpipsは、有効証拠金・通貨数・レート・レバレッジ・目標維持率で変わる
- 10万円・1万通貨・150円・25倍の例では、維持率100%まで約416.7pips、50%まで約714.3pips
- 発動基準と計算方法は会社ごとに違うため、会社名を抜いた答えは危ない
- 計算結果は概算であり、安全性や約定価格を保証しない
過去の実績や計算例であり、将来を保証するものではありません。投資助言ではなく、判断材料の整理です。
