この記事について
OANDAのMT5時刻を日本時間に直すには、米国夏時間の期間は6時間、冬時間の期間は7時間を足します。たとえば夏時間の「03:28」は、日本時間の「09:28」です。
このサイトの振り返り・記事は、MT5の取引明細(取引履歴の開き方)と照合できるよう、時刻をサーバー時間のまま掲載しています。この記事では、なぜ日本時間とずれるのか、夏時間と冬時間はいつ切り替わるのか、日付をまたぐ場合にどう換算するのかを実例で説明します。
この記録はMT5で取っています。MetaTraderは国内では扱う会社が限られ、MT4対応はFXTF
、独自ツールならヒロセ通商(LION FX)
という選び方になります。 サーバー時間や取引時間の区切りは会社ごとに違うので、明細の読み方も変わります。
OANDAのMT5サーバー時間は、なぜ日本とずれているのか
OANDA証券のMT4/MT5のサーバー時間は、米国夏時間の期間はGMT+3、米国冬時間の期間はGMT+2に設定されています。これはニューヨーク市場のクローズ(NY17時)がチャートの0:00になるようにするためです。こうすると日足がNYクローズで区切られ、1週間の日足がちょうど5本になります。多くのMT4/MT5業者が採用している、世界標準に近い慣行です。
換算表(これだけ覚えれば読めます)
| 期間 | サーバー時間 | 日本時間への換算 |
|---|---|---|
| 米国夏時間(3月第2日曜〜11月第1日曜) | GMT+3 | +6時間 |
| 米国冬時間(11月第1日曜〜3月第2日曜) | GMT+2 | +7時間 |
例:いまは夏時間期間なので、明細の「03:28」は日本時間の09:28です。切り替わりは日本の感覚と違って「米国の」夏時間基準なので、3月と11月の切替週は特に注意してください。日足の区切りやスワップ付与のタイミングも、この時計で動いています。
この記録の実例で読んでみる
介入週の記録(3営業日25決済の記事)を日本時間に読み替えると、風景が具体的になります。
- 明細「8月3日 03:43」に155.498円の買い指値が約定 → 日本時間8月3日の朝9時43分ごろ。東京市場でドル円が一時155円台前半まで突っ込んだ、まさにその時間帯です
- 明細「7月31日 23:58」に157.484円を買い → 日本時間8月1日の早朝5時58分。ニューヨーク市場が週末のクローズを迎える2分前です。週の最後の最後に、置いてあった指値が拾っていました
- 明細の「7月31日」の14件の決済 → 日本時間では7月31日の夕方から8月1日の早朝にかけての出来事です
換算すると「介入公表の日の夜」ではなく「週末クローズ直前」だった——時刻の物差しが変わると、記録の意味の解像度が上がります。
MT5を日本時間に変更できるか。インジケーターとiPhoneの違い
OANDA公式が案内しているのは、サーバー時間そのものを日本時間へ設定変更する方法ではなく、+6時間/+7時間で換算する方法と、PC版のチャートに日本時間を重ねる表示インジケーターです(OANDA_Local_Timeの紹介)。
iPhone版MT5は、OANDAの公式マニュアルに外部インジケーターを設置できないと明記されています(iPhone版MT5操作マニュアル)。そのため、PC版と同じOANDA_Local_TimeをiPhoneアプリへ追加する方法は案内しません。iPhoneではサーバー時間へ夏+6時間・冬+7時間を足して読みます。
このサイトは、時刻・日付を今後も明細のまま(サーバー時間)で出します。一次記録と1文字もずらさないためです。そのかわり、各記事に時差の注記を入れ、この記事をいつでも参照できるようにします。
時刻のずれが実務で効いてくる場面
「6時間ずれている」だけなら計算すれば済みますが、日付の区切りがずれることで実務に影響が出る場面があります。
1. 日足・週足の区切り MT5の日足はサーバー時間の0時(=日本時間の朝6時ごろ)で区切られます。日本時間の深夜にチャートを見ていると、「まだ今日」のつもりが日足では翌日、ということが起きます。週足も同様で、1週間の日足がちょうど5本になるのはこの設定のおかげです。
2. スワップの付与タイミング スワップが発生するのも、この0時をまたいだときです(スワップの実務)。「日本時間の夜に決済したから持ち越しにならなかった」と思っても、サーバー時間ではまだ同じ日、ということがあります。
3. 明細の日付集計 このサイトの日誌や月次レポートも、明細の日付でそのまま集計しています。だから「8月3日の記録」は、日本時間で言えば8月3日の朝9時から翌朝6時ごろまでの出来事です。月末月初の取引は、日本の暦と1日ずれることがあるという点も含めて、そのまま出しています。
換算を間違えないためのコツ
- 明細の時刻に+6を足す(夏時間の期間)。24を超えたら翌日
- 例:明細 03:43 → 日本時間 09:43(同日)/明細 23:58 → 日本時間 05:58(翌日)
- 冬時間の期間は+7。切り替わりは米国の夏時間基準(3月第2日曜/11月第1日曜)
日付をまたぐ換算が一番間違えやすいので、深夜〜早朝の明細を読むときだけ注意すれば、実務ではほぼ足ります。
なぜ換算せずに出しているのか
このサイトの数字を日本時間に変換して出す選択肢もありましたが、採用していません。理由は2つです。
1. 明細と1文字もずらさないため。変換すると、読者が自分でレポートと突き合わせたときに一致しなくなります 2. 変換のミスが混入するため。夏時間と冬時間の切り替わり月に自動変換を入れると、境界でずれる可能性があります
「そのまま出して、読み方を説明する」——このサイトの他の数字と同じ扱いです。
OANDAのMT5サーバー時間を確認する方法と、業者ごとの違い
この記事の「+6時間/+7時間」はOANDA証券のMT4/MT5の設定に基づくものです。業者が変われば設定も変わります。
- GMT+2/+3(NYクローズ基準)を採用する業者が多い
- 日本時間(GMT+9)に合わせている国内業者もある
- 業者によっては夏時間の切り替え日が微妙に違うこともある
自分の口座の設定を確認する簡単な方法は、MT4/MT5の気配値表示(マーケットウォッチ)の時刻と、手元の時計を比べることです。何時間ずれているかが即座に分かります。取引時間やスワップ付与のタイミングもこの時計基準なので、口座を作ったら最初に確認しておくと後で混乱しません。
国内口座は会社別の取引時間を確認する
OANDAの「夏+6時間・冬+7時間」を、別会社の口座へそのまま当てはめないでください。国内の提携口座については、FXTF MT4の取引時間・メンテナンスとJFXの取引時間・注文できない時間を会社別に整理しています。
日本時間への換算だけでなく、注文を受け付けても約定しない時間や、日次メンテナンスの境界まで確認してから口座条件を比べます。OANDA MT5、FXTF MT4、JFXの独自取引ツールを同じ時計として混ぜません。
時刻とあわせて知っておくと便利な「取引時間」
サーバー時間が分かると、取引できる時間帯も整理しやすくなります。
- FXは平日24時間動くが、週末は止まる(月曜早朝〜土曜早朝)
- サーバー時間の0時=日本時間の朝6時ごろが、日足の切り替わり
- 土曜の早朝に週が終わり、月曜の早朝に週が始まる(日本時間基準)
この口座で「7月31日23:58の買い」が実質的に週の最後の約定になったのは、この区切りのためです。週末を挟むと、次に価格が動くのは月曜の早朝——その間に何かニュースが出れば、窓(ギャップ)を開けて始まります。今回の介入相場でも、週明けに155円台まで走りました。
週末をまたぐポジションを持つときは、この「止まっている間もニュースは動く」という点を含めて維持率を見ておく必要があります(維持率の見えない敵)。
この記事が生まれた経緯
正直に書くと、この記事は運営者からの指摘で生まれました。当初このサイトは、明細の時刻をそのまま出しながら「日本時間とはずれがあります」とだけ書いていました。何時間ずれるのか、なぜずれるのか、いつ切り替わるのかを書いていませんでした。
トレードする人にとって夏時間・冬時間は実務的に重要な話で、片付けるように一行で流すのは不十分でした。指摘を受けて、仕様を業者の公式情報で確認し、この記事にまとめ、全記事の注記も「+6時間/+7時間」と具体的な数字に書き換えています。
このサイトは数字の透明性を掲げていますが、書き方の不足も同じように直していきます。気づいた点があれば運営者情報の連絡先までどうぞ。
