結論:ずれの許容幅を決められるのはJFXのストリーミング注文

このサイトが各社の公式FAQとマニュアルを確認した記事から、スリッページを決められるかをまとめました(2026年9月時点)。

会社・取引システム成行注文ずれの許容幅を決められる注文
ヒロセ通商(LION FX)レートを指定せず、いまの水準で売買—(クイック注文のストリーミング方式は、スプレッドが許容値を超えていると受け付けない場合がある)
JFX(MATRIX TRADER)約定を優先(許容スリップは設定できない)ストリーミング注文の「許容スリップ」(初期値50=5銭)
FXTF MT4(標準コース)約定を優先(価格の差にかかわらず成立)なし(最大価格誤差の説明は受付を終えたストリーミングコース向け)
FXTF GXスピード注文は成行なし

会社別の詳しい内容はJFXの注文方法(成行とストリーミングの違い)、ヒロセ通商のクイック注文とは?、FXTF MT4のスリッページは設定できる?、FXTFの約定力にあります。

PR(広告)JFX(広告)

この記録はOANDA証券のMT5口座で取っています。よく似た注文条件を持つ国内口座として、MT4対応のFXTFやヒロセ通商(LION FX)があります。 どちらも1,000通貨から発注でき、注文時に決済指値を付けられます。FXTFはMT4、ヒロセ通商は独自の取引ツールです。

FXTFの公式サイトを見るヒロセ通商の公式サイトを見るJFXの公式サイトを見る

スリッページとは

画面に出ている価格で注文ボタンを押しても、注文が会社のサーバーに届いて約定するまでの間に価格が動くことがあります。その差がスリッページです。有利な方向にも、不利な方向にも起こります。値動きが速い時(経済指標の発表、要人発言、週明けの始まり)ほど大きくなりやすくなります。

許容幅を決めるとどうなるか

JFXのストリーミング注文で許容スリップを決めると、ボタンを押した時から許容幅を超えて不利に動いた場合、その注文は成立しません。

許容幅起きること
小さくする不利なずれは小さく抑えられるが、値動きが速い時は注文が成立しにくい
大きくする成立しやすいが、その分だけ不利な価格で約定することがある
設定しない(成行)必ず約定を目指すが、ずれの大きさは選べない

「いくつに設定すればよいか」の正解はありません。すぐに入りたい新規注文と、確実に決済したい損切りでは、優先するものが違います。損切りを確実に出したい場面で許容幅を小さくしすぎると、決済そのものが成立しないことがあります。

JFXの許容スリップは「0.1銭」単位

JFXの許容スリップの初期値は「50」で、これは50pip=5銭(0.050円)です。JFXは対円の通貨ペアで1pip=0.1銭と数えるので、一般的な「1pips=1銭」の感覚で「5」と入れると0.5銭になります。ヒロセ通商のLION FXも1pip=0.1銭です(FXの損切り設定のやり方3社比較)。

逆指値(損切り)もずれる

逆指値は、指定した価格に達したら成行で決済する注文です。そのため、値が飛ぶと指定より不利な価格で約定します。FXTFは、FXTF GXの指値注文のうち指定より有利な価格で約定した割合を毎月公表していて、2026年8月は62%が有利、残り38%はずれなしでした(月曜の始まりを除く)。一方で、逆指値は不利な方向にもずれると説明しています。

追証がない会社でも、ずれによって預けた金額を超える損失が出ることがあります(FXの追証と不足金)。

ずれを小さくするために

1. 指標の発表前後に成行で入らない:発表時刻は経済指標カレンダーで確認します 2. スプレッドが広がる時間を避ける:ヒロセ通商・JFXのドル円は、早朝の午前3時〜9時にスプレッドが7.9銭まで広がります。FXTFのゼロスプレッドも午前9時〜翌午前3時が対象です(FXのスプレッド比較(国内3社)) 3. 新規は指値で入る:指値は指定した価格か、それより有利な価格でしか約定しません

このサイトの口座

このサイトの成績はOANDA証券のMT5口座で取っていて、3社でスリッページを測った記録ではありません。この記事は各社の公式FAQとマニュアル、FXTFの公表データを整理したものです。

まとめ

  • スリッページは、注文した時の表示価格と約定価格のずれ。有利にも不利にも起こる
  • 成行注文はずれの許容幅を決めずに出す注文。JFX・FXTFは約定を優先すると説明している
  • 価格のずれの許容幅を決められるのは、JFXのストリーミング注文(許容スリップ)。ヒロセ通商のストリーミング方式は、スプレッドが許容値を超えると受け付けない仕組み
  • 許容幅を小さくするほど、値動きが速い時に注文が成立しにくくなる
  • JFX・ヒロセ通商は1pip=0.1銭。JFXの初期値50は5銭

この記事は、このサイトがヒロセ通商・JFX・FXTFの公式FAQとマニュアル、FXTFの約定実績の公表を確認して書いた記事(231・107・143・224・247)の内容をもとに作成しました。