結論:含み損を入れて、入金した日も数える(XIRR)
FXの利回りは、計算のしかたで大きく変わります。このサイトの実口座(OANDAのMT5)を、2026年10月9日時点の同じ数字で5通りに計算すると、次のようになりました。
| 計算方法 | 結果 | 含み損 | 入金のタイミング |
|---|---|---|---|
| 確定損益 ÷ 投下額 | 14.30%(期間の率) | 入れない | 数えない |
| 有効証拠金の増加 ÷ 投下額 | 11.83%(期間の率)・年換算15.36% | 入れる | 数えない |
| 有効証拠金の増加 ÷ 平均して働いた資本 | 17.68%(期間の率)・年換算22.96% | 入れる | おおまかに数える |
| XIRR(有効証拠金ベース) | 年率23.98% | 入れる | 日付どおり数える |
| XIRR(残高ベース) | 年率29.24% | 入れない | 日付どおり数える |
同じ口座でも、いちばん低い11.83%といちばん高い29.24%では約2.5倍の差があります。このサイトが運用利回りとして書くのは、含み損を入れて入金日も数えるXIRR(有効証拠金ベース)だけです。
この成績はOANDA証券のMT5実口座を集計したもので、広告先3社の運用実績や利益を示すものではありません。 同じような少額運用を検討する場合は、1,000通貨から取引できるFXTF
、ヒロセ通商(LION FX)
、JFX(MATRIX TRADER)
の最小単位・注文方法・ロスカット基準を公式画面で比較してください。
計算に使う実口座の数字(2026年10月9日時点)
数字はMT5の取引明細から自動集計したものです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 2026年1月1日の残高(年始残高) | 372,120円 |
| 入金(1月28日) | 50,000円 |
| 入金(6月10日) | 500,000円 |
| 入金(7月2日) | 50,000円 |
| 投下額の合計 | 972,120円 |
| 2026年の確定損益(MT5売買約定421件) | +138,978円 |
| 残高 | 1,111,098円 |
| 保有中の含み損益 | −24,024円 |
| 有効証拠金(残高+含み損益) | 1,087,074円 |
残高は「年始残高+入金+確定損益」で、372,120+600,000+138,978=1,111,098円と一致します。出金はしていません。
方法1:確定損益 ÷ 投下額(含み損を無視する)
138,978 ÷ 972,120 = 14.30%いちばんよく見る出し方ですが、保有中の含み損益(−24,024円)が入っていません。含み損を抱えたまま決済した利益だけを数えると、実際より良く見えます。
方法2:有効証拠金の増加 ÷ 投下額(入金のタイミングを無視する)
有効証拠金の増加 = 1,087,074 − 972,120 = 114,954円
114,954 ÷ 972,120 = 11.83%(1月1日〜10月9日の281日間)
年換算 = 11.83% × 365 ÷ 281 ≒ 15.36%含み損は入りますが、6月10日に入れた50万円も「1月1日から働いていた」扱いになります。実際には、その50万円は4か月足らずしか口座にありません。分母が大きすぎるので、利回りが低く出すぎます。
方法3:XIRR(入金日ごとに期間を数える)
XIRRは、お金を入れた日と金額をそのまま使って年率を出す方法です。ExcelやGoogleスプレッドシートの `XIRR` 関数で計算できます。
入れたお金はマイナス、いまの有効証拠金はプラスで入力します。
| A列(日付) | B列(金額) |
|---|---|
| 2026/1/1 | −372,120 |
| 2026/1/28 | −50,000 |
| 2026/6/10 | −500,000 |
| 2026/7/2 | −50,000 |
| 2026/10/9 | 1,087,074 |
=XIRR(B2:B6, A2:A6) → 0.2398(年率23.98%)最後の行を有効証拠金ではなく残高(1,111,098円)にすると、結果は29.24%になります。差の約5ポイントが、含み損を無視した分です。
なぜXIRRは方法2より高いのか
入金のたびに、口座で働いているお金の量が変わるからです。入金額にそれぞれの在籍日数をかけて平均すると、
平均して働いた資本 =(372,120×281日 + 50,000×254日 + 500,000×121日 + 50,000×99日)÷ 281日
≒ 650,234円(投下額の約67%)この650,234円で増加分を割ると 114,954 ÷ 650,234 = 17.68%、年換算で約22.96% になり、XIRRの23.98%に近づきます(XIRRは複利で計算するので少し差が出ます)。
方法2の11.83%が低いのは、実際には働いていなかったお金まで分母に入れているためです。反対に方法1や残高ベースのXIRRが高いのは、含み損を数えていないためです。
「年利◯%」を見るときの確認点
他人の成績や自分の記録を見るときは、次の3つを確認すると数字の意味が分かります。
1. 含み損が入っているか:確定損益や残高だけで出した年率は、含み損がある間は高く出ます。 2. 入金のタイミングを数えているか:途中で大きく入金した口座を「増えた額÷入金合計」で割ると低く出ます。 3. 期間の率か、年率か:9か月の13%と、年率の13%は別の数字です。
スワップの年利も、口座資金・取引金額・必要証拠金のどれで割るかで大きく変わります。3通りを並べて出すならFXスワップ計算機で計算できます。 月利から年利への換算や、複利で増えた場合の残高はFX複利計算機で試せます。
このサイトのトップの成績表や元手100万円の月別損益では、年率を含み損込みのXIRRだけで表示しています。含み損の中身は含み損とは?実口座の中身で解説、入金の記録は入金の記録にまとめています。
まとめ
- FXの利回りは、含み損を入れるか・入金日を数えるかで大きく変わる(同じ口座で11.83%〜29.24%)
- 含み損を入れ、入金日も数えるならXIRR。スプレッドシートの `=XIRR(金額, 日付)` で出せる
- 入れたお金はマイナス、いまの有効証拠金はプラスで入力する
- 確定損益だけ・残高だけで出した年率は、含み損がある間は高く見える
本文の数字は2026年10月9日時点の計算例です。現在の年率は、ページ上部の自動集計(MT5実口座・自動更新)を正本として表示しています。過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません。本サイトは個人の取引記録であり、投資助言ではありません。
