この記事について
「FX 月収」で検索すると、候補に月収100万・月収1000万・月収50万が並びます。「FX 月いくら稼げる」も同じくらい調べられています。
この口座は元手ほぼ100万円で7か月動いています。だから実額で答えられます。宣伝でも目標でもなく、MT5の明細から出した数字だけを置きます。
先に答えを書きます。月平均+4,009円でした。
投下資金と、いま残っている金額
まず「いくら入れて、いくらになったか」です。ここを曖昧にすると成績はいくらでも良く見せられます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 2026年開始時の残高 | 372,120円 |
| 2026年の入金 | +600,000円 |
| 投下資金の合計 | 972,120円 |
| 出金 | 0円 |
| いまの有効証拠金 | 1,000,304円 |
| 実質の増減 | +28,184円 |
有効証拠金とは「いま全部決済したら手元に残る金額」です。含み損を引いたあとの、いちばん誤魔化しの効かない数字です(残高と有効証拠金の違い)。
投下972,120円が1,000,304円になった。差し引き+28,184円。これが7か月の全部です。
月いくらか、年率何%か
| 物差し | 7か月 | 月平均 | 年率換算 |
|---|---|---|---|
| 実質(有効証拠金ベース) | +28,184円 | +4,009円 | 4.95% |
| 確定損益だけ | +75,542円 | +10,754円 | 13.26% |
同じ口座から2つの数字が出ます。どちらを名乗るかで印象が3倍変わります。
差の47,358円は、まだ決済していない含み損です。確定した利益だけを数えれば年率13%、含み損まで含めれば年率5%。このサイトが必ず両方を並べるのは、この差があるからです。
「FXで月収100万」を100万円の元手で実現するには、月利100%が要ります。この口座は月0.4%です。倍率にして250倍の隔たりがあります。
月ごとにばらつく
月平均+4,009円と書きましたが、毎月同じように積み上がるわけではありません。確定損益の月別はこうです。
| 月 | 確定損益 | 決済件数 |
|---|---|---|
| 1月 | +14,836円 | 43件 |
| 2月 | +11,738円 | 23件 |
| 3月 | +6,184円 | 37件 |
| 4月 | +9,300円 | 50件 |
| 5月 | +10,628円 | 42件 |
| 6月 | +537円 | 1件 |
| 7月 | +19,792円 | 77件 |
| 8月(3日まで) | +2,527円 | 3件 |
6月は決済1件、+537円です。相場が動かなければ、この運用は何も起きません。逆に介入で荒れた7月は+19,792円と最大でした。
つまり利益は「毎月コツコツ」ではなく、動いた月にまとめて来る形をしています。月平均という数字は、この凸凹を均したあとの姿でしかありません。
100万円で持っているロットの実測値
「fx 100万円 適正ロット」「100万円 ロット数」もよく調べられています。この口座の実測値を出します。
| 項目 | 実測 |
|---|---|
| 有効証拠金 | 1,000,304円 |
| 保有ポジション | 12本(0.01×6本+0.02×6本) |
| 合計 | 0.18ロット=18,000通貨 |
| 必要証拠金 | 113,155円(有効証拠金の11.3%) |
| 余剰証拠金 | 887,149円 |
| 証拠金維持率 | 884% |
100万円で18,000通貨。国内FXのレバレッジ上限は25倍なので、理論上は約2,500万円ぶん(ドル円157円なら約159,000通貨)まで持てます。この口座はその約9分の1しか使っていません。
これは「安全な設定」を狙った結果というより、買い下がりで並べる本数を確保するためにこうなっています。今後さらに下げれば本数は増えます。上限まで使っていたら、その下げに耐える余地がありません(維持率の話)。
なぜ年率5%なのか——利益が小さい理由
からくりは単純です。この運用の1件の利益は+500円前後です(1,000通貨の実額)。
- 1件 +500円 × 7か月で134件 = 約+70,000円
- ここにスワップ+4,585円が乗って、確定+75,542円
- そこから含み損−47,358円を引いて、実質+28,184円
大きく取る場面が一度もありません。相場を読んで大きく張る、という要素が設計に入っていないからです。利益を10倍にしたければ数量を10倍にするしかなく、その瞬間に含み損も10倍になります(ナンピンの実録)。
利回りとリスクは、同じ1つのつまみで動きます。どちらか片方だけを上げる方法はありません。
「月10万」を100万円で狙うと、何が起きるか
サジェストには月収10万・20万・50万が並びます。この口座の月平均は+4,009円なので、月10万を狙うなら数量を約25倍にする必要があります。
幅もタイミングも変えず、数量だけ増やした場合を単純計算するとこうなります(含み損も必要証拠金も数量に比例します)。
| 狙う月収 | 数量 | 含み損 | 有効証拠金 | 証拠金維持率 |
|---|---|---|---|---|
| 現状(+4,009円) | 1倍 | −47,526円 | 1,000,304円 | 884% |
| 月2万円 | 5倍 | −237,630円 | 810,032円 | 143% |
| 月5万円 | 12倍 | −570,312円 | 477,350円 | 35% |
| 月10万円 | 25倍 | −1,188,150円 | −140,488円 | マイナス |
月5万を狙った時点で維持率35%——多くの国内口座のロスカット水準(50〜100%)を割っています。月10万に至っては有効証拠金がマイナス、つまり入金額を失ったうえに不足金が出る計算になります。
これは相場が特別に悪かった場合の話ではありません。この7か月に実際に起きた値動きに、数量だけを掛けた結果です。同じ相場、同じ日、同じ本数です。
「100万円で月10万」を掲げる話を見かけたら、その人の含み損がいくらかを確認するのが一番早い、というのがこの表の言いたいことです。
この数字をどう受け取るか
年率5%を「低い」と感じるか「そんなものか」と感じるかは、比べる対象によります。ただし1つだけ確かなのは、この5%は含み損を引いたあとの数字だということです。
ネット上で見かける成績の多くは、確定した利益だけを並べています。同じ物差しならこの口座も年率13%です。同じ物差しで比べているかどうかを確認しないと、比較そのものが成立しません。
確認の仕方は簡単です。「その成績、いま全部決済したらいくら残りますか」——これに答えられる形で公開されているかどうかだけです。
よくある質問
Q. 元手を10倍にすれば月4万円になりますか? 数量を同じ比率で増やせば、単純計算では利益も10倍になります。ただし含み損も10倍になり、耐えられる下落幅は変わりません。増えるのは金額だけで、安全度は増えません。
Q. 複利で回せば増えますか? この口座は出金していないので、利益はそのまま資金に乗っています。ただし7か月で+2.9%なので、複利の効果が見える段階にはまだ入っていません。
Q. 6月みたいな月が続いたらどうなりますか? 決済が起きないので利益はほぼゼロですが、含み損も増えません。動かない月は「何も起きない月」です。この運用でいちばん怖いのは動かない月ではなく、一方向に下げ続ける月です。
Q. 税金を引くといくらですか? 国内FXは申告分離課税で、確定した利益に対して約20.315%です。この口座の確定+75,542円なら、単純計算で約15,000円。ただし含み損は決済するまで損失に計上できないため、税金は確定損益ベースで先に発生します。
まとめ
- 投下972,120円 → 有効証拠金1,000,304円。実質+28,184円
- 月平均+4,009円、年率換算4.95%
- 確定損益だけを見れば年率13.26%。差の47,358円はまだ決済していない含み損
- 利益は毎月均等ではない。6月は決済1件で+537円、7月は77件で+19,792円
- 100万円で持っているのは18,000通貨(維持率884%)。レバレッジ上限の約9分の1しか使っていない
- 同じ相場で月5万を狙うと維持率35%、月10万なら有効証拠金がマイナス(数量だけ増やした単純計算)
- 利回りとリスクは同じつまみ。片方だけ上げる方法はない
この数字は毎日更新して出し続けます(運用日誌)。