この記事について
「FX 月収」で検索すると、候補に月収100万・月収1000万・月収50万が並びます。「FX 月いくら稼げる」も同じくらい調べられています。
この口座は元手ほぼ100万円で7か月動いています。だから実額で答えられます。宣伝でも目標でもなく、MT5の明細から出した数字だけを置きます。
先に答えを書きます。月平均+5,977円でした(数字は2026年8月8日時点)。
この記録はOANDA証券のMT5口座で取っています。よく似た注文条件を持つ国内口座として、MT4対応のFXTF
やヒロセ通商(LION FX)
があります。 どちらも1,000通貨から発注でき、注文時に決済指値を付けられます。FXTFはMT4、ヒロセ通商は独自の取引ツールです。
投下資金と、2026年8月8日時点で残っていた金額
まず「いくら入れて、いくらになったか」です。ここを曖昧にすると成績はいくらでも良く見せられます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 2026年開始時の残高 | 372,120円 |
| 2026年の入金 | +600,000円 |
| 投下資金の合計 | 972,120円 |
| 出金 | 0円 |
| 2026年8月8日時点の有効証拠金 | 1,015,352円 |
| 実質の増減 | +43,232円 |
有効証拠金とは「いま全部決済したら手元に残る金額」です。含み損を引いたあとの、いちばん誤魔化しの効かない数字です(残高と有効証拠金の違い)。
投下972,120円が1,015,352円になった。差し引き+43,232円。これが7か月の全部です。
月いくらか、年率何%か
実質の増減を7か月で均すと、月平均+5,977円です。年率は、入金日を含めて計算するXIRRで比較します。
| 物差し | 7か月 | 年率(XIRR) |
|---|---|---|
| 実質(有効証拠金ベース) | +43,232円 | 13.3% |
| 残高ベース(含み損を無視) | +81,399円 | 25.8% |
同じ口座から2つの数字が出ます。どちらを名乗るかで印象が1.9倍変わります。このサイトが名乗るのは、含み損まで反映した低いほうの年率13.3%(有効証拠金ベース・XIRR)です。25.8%は残高だけを見た数字であり、運用利回りとしては名乗りません。
差の38,167円は、まだ決済していない含み損です。確定した利益だけを見せると、この含み損が計算から抜け落ちます。
全額が1月からあった前提で単純に割った結果は7.4%です。ですが50万円が入ったのは6月10日で、平均して働いていた資本は559,106円——投下合計972,120円の58%でした。分母を972,120円で固定すると数字は過小に出ます。だから日付を入れた内部収益率(XIRR)で出しています。
月収100万円は、この口座の月平均+5,977円の約167倍です。
月ごとにばらつく
月平均+5,977円と書きましたが、毎月同じように積み上がるわけではありません。確定損益の月別はこうです。
| 月 | 確定損益 | 決済件数 |
|---|---|---|
| 1月 | +14,836円 | 43件 |
| 2月 | +11,738円 | 23件 |
| 3月 | +6,184円 | 37件 |
| 4月 | +9,300円 | 50件 |
| 5月 | +10,628円 | 42件 |
| 6月 | +537円 | 1件 |
| 7月 | +19,792円 | 77件 |
| 8月(7日まで) | +8,384円 | 9件 |
6月は決済1件、+537円です。相場が動かなければ、この運用は何も起きません。逆に介入で荒れた7月は+19,792円と最大でした。
つまり利益は「毎月コツコツ」ではなく、動いた月にまとめて来る形をしています。月平均という数字は、この凸凹を均したあとの姿でしかありません。
100万円で持っているロットの実測値
「fx 100万円 適正ロット」「100万円 ロット数」もよく調べられています。この口座の実測値を出します。
| 項目 | 実測 |
|---|---|
| 有効証拠金 | 1,015,352円 |
| 保有ポジション | 11本(0.01×6本+0.02×5本) |
| 合計 | 0.16ロット=16,000通貨 |
| 必要証拠金 | 100,900円(有効証拠金の9.9%) |
| 余剰証拠金 | 914,452円 |
| 証拠金維持率 | 1,006% |
100万円で16,000通貨。国内FXのレバレッジ上限は25倍なので、理論上は約2,540万円ぶん(ドル円157.7円なら約161,000通貨)まで持てます。この口座はその約10分の1しか使っていません。
自分の現在レート・通貨量・注文数で比べる場合は、損益と必要証拠金を計算するツールに条件を入力できます。
これは「安全な設定」を狙った結果というより、買い下がりで並べる本数を確保するためにこうなっています。今後さらに下げれば本数は増えます。上限まで使っていたら、その下げに耐える余地がありません(維持率の話)。
なぜ年率13%どまりなのか——利益が小さい理由
からくりは単純です。この運用の1件の利益は+500円前後です(1,000通貨の実額)。
- 1件 +500円 × 7か月で140件 = 約+77,000円
- ここにスワップ+4,782円が乗って、確定+81,399円
- そこから含み損−38,167円を引いて、実質+43,232円
大きく取る場面が一度もありません。相場を読んで大きく張る、という要素が設計に入っていないからです。利益を10倍にしたければ数量を10倍にするしかなく、その瞬間に含み損も10倍になります(ナンピンの実録)。
利回りとリスクは、同じ1つのつまみで動きます。どちらか片方だけを上げる方法はありません。
「月10万」を100万円で狙うと、何が起きるか
サジェストには月収10万・20万・50万が並びます。この口座の月平均は+5,977円なので、月10万を狙うなら数量を約16.7倍にする必要があります。
幅もタイミングも変えず、数量だけ増やした場合を単純計算するとこうなります(含み損も必要証拠金も数量に比例します)。
| 狙う月収 | 数量 | 含み損 | 有効証拠金 | 証拠金維持率 |
|---|---|---|---|---|
| 現状(+5,977円) | 1倍 | −39,004円 | 1,015,352円 | 1,006% |
| 月2万円 | 3.3倍 | −130,510円 | 925,809円 | 274% |
| 月5万円 | 8.4倍 | −326,275円 | 734,244円 | 87% |
| 月10万円 | 16.7倍 | −652,551円 | 414,970円 | 25% |
月5万を狙った時点で維持率87%——多くの国内口座のロスカット水準(50〜100%)に入ります。月10万なら25%で、強制ロスカットが実行される水準です。
この表は3日で2往復しています。同じ計算で、月10万の維持率は2026年8月5日時点が19%、7日時点が58%、8日時点が25%。設定は何も変えていません。含み損が−38,350円→−26,572円→−38,167円と動いただけです。危ない水域までの距離は自分では固定できず、相場が毎日書き換えます——それ自体がこの表のもう1つの中身です。
これは相場が特別に悪かった場合の話ではありません。この7か月に実際に起きた値動きに、数量だけを掛けた結果です。同じ相場、同じ日、同じ本数です。
「100万円で月10万」を掲げる話を見かけたら、その人の含み損がいくらかを確認するのが一番早い、というのがこの表の言いたいことです。
この数字をどう受け取るか
年率13.3%を「低い」と感じるか「そんなものか」と感じるかは、比べる対象によります。ただし1つだけ確かなのは、この13.3%は含み損を反映した有効証拠金ベースのXIRRだということです。
ネット上で見かける成績の多くは、確定した利益だけを並べています。同じように残高だけを見れば、この口座も年率25.8%です。ただしそれは含み損を無視した数字なので、このサイトは運用利回りとして名乗りません。同じ物差しで比べているかどうかを確認しないと、比較そのものが成立しません。
確認の仕方は簡単です。「その成績、いま全部決済したらいくら残りますか」——これに答えられる形で公開されているかどうかだけです。
よくある質問
Q. 元手を10倍にすれば月6万円になりますか? 数量を同じ比率で増やせば、単純計算では利益も10倍になります。ただし含み損も10倍になり、耐えられる下落幅は変わりません。増えるのは金額だけで、安全度は増えません。
Q. 複利で回せば増えますか? この口座は出金していないので、利益はそのまま資金に乗っています。ただし7か月で+4.4%なので、複利の効果が見える段階にはまだ入っていません。
Q. 6月みたいな月が続いたらどうなりますか? 決済が起きないので利益はほぼゼロですが、含み損も増えません。動かない月は「何も起きない月」です。この運用でいちばん怖いのは動かない月ではなく、一方向に下げ続ける月です。
Q. 税金を引くといくらですか? 国内FXは申告分離課税で、確定した利益に対して約20.315%です。この口座の確定+81,399円なら、単純計算で約16,500円。ただし含み損は決済するまで損失に計上できないため、税金は確定損益ベースで先に発生します。
まとめ
- 投下972,120円 → 有効証拠金1,015,352円。実質+43,232円
- 月平均+5,977円、年率13.3%(有効証拠金ベース・XIRR)
- 残高ベースなら年率25.8%だが、含み損を無視した数字なので運用利回りとしては名乗らない
- 利益は毎月均等ではない。6月は決済1件で+537円、7月は77件で+19,792円
- 100万円で持っているのは16,000通貨(維持率1,006%)。レバレッジ上限の約10分の1しか使っていない
- 同じ相場で月5万を狙うと維持率87%、月10万なら25%(数量だけ増やした単純計算)。しかもこの水準は3日で2往復した
- 利回りとリスクは同じつまみ。片方だけ上げる方法はない
この数字は毎日更新して出し続けます(運用日誌)。
