結論:「並べる」と「同期する」は別の機能

MT5で複数チャートを使う時は、やりたいことを次の4つに分けます。

やりたいこと主な方法標準機能か
PCで複数チャートを並べる水平分割・垂直分割などで整列標準
複数チャートの組み合わせを保存するプロファイル標準
Androidで複数チャートを見るタイルチャート標準
銘柄・時間足・描画を連動させる用途別の追加インジケーター標準の整列とは別

OANDAのPC版MT5操作マニュアルは、「ウィンドウ」メニューから水平分割や垂直分割を選ぶと、複数チャートを整列できると案内しています。

ただし、画面に並べただけで、片方のスクロール、時間足、通貨ペア、水平線が他のチャートへ自動反映されるわけではありません。「同時表示できた」と「同期できた」を混同しないことが最初のポイントです。

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この記録はMT5で取っています。MetaTraderは国内では扱う会社が限られ、MT4対応はFXTF、独自ツールならヒロセ通商(LION FX)という選び方になります。 サーバー時間や取引時間の区切りは会社ごとに違うので、明細の読み方も変わります。

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検索需要は「複数表示」と「同期」に分かれる

2026年8月22日にGoogleの検索候補を確認すると、次の需要がありました。

  • MT5 複数チャート
  • MT5 複数チャート 同期
  • MT5 複数チャート 同期 スクロール
  • MT5 チャート 分割
  • MT5 チャート 整列
  • MT5 チャート 同期 インジケーター
  • MT5 アプリ 複数チャート
  • MT5 iPhone 複数チャート
  • iPad MT5 複数チャート

「ドル円のM15・H1・H4を並べたい」と「1つのチャートで通貨ペアを変えたら全部変えたい」は別の要望です。前者は標準のウィンドウ整列、後者は同期用ツールの範囲です。

PC版で複数チャートを開く

気配値から必要なチャートを開く

MetaQuotesのチャート公式ヘルプは、気配値表示から銘柄のチャートウィンドウを開けると説明しています。

基本手順は次のとおりです。

1. 気配値表示へ必要な銘柄を追加する 2. 対象銘柄からチャートを開く 3. 必要な通貨ペア・時間足の数だけ繰り返す 4. 各チャートの銘柄名と時間足を確認する 5. 「ウィンドウ」メニューから整列方法を選ぶ

同じUSD/JPYでも、M15、H1、H4を別々のチャートとして開けます。異なる通貨ペアを並べることもできます。

チャートを増やした後は、どのチャートが選択中かを確認してから、時間足、インジケーター、注文操作を行います。選択対象を間違えると、別のチャートだけ設定が変わります。

水平分割・垂直分割を使い分ける

OANDA公式マニュアルは、複数チャートの整列方法として水平分割と垂直分割を案内しています。

水平分割

チャートを上下に並べます。横方向の表示幅を確保しやすいため、同じ通貨ペアの異なる時間足を比較する時に使いやすい配置です。

垂直分割

チャートを左右に並べます。2つの通貨ペアを同じ時間足で比較する時などに使えます。

画面を分けすぎない

チャート数を増やすほど、1枚あたりの表示領域は小さくなります。ローソク足、価格目盛り、注文線、インジケーターが読みづらくなったら、チャート数を減らすか、プロファイルを用途別に分けます。

複数表示は情報量を増やしますが、利益を増やす設定ではありません。必要な判断に使うチャートだけを残します。

同じ通貨ペアを複数の時間足で見る

たとえばUSD/JPYを次のように分けられます。

チャート確認する例
H4大きな値動きと価格帯
H1数時間単位の流れ
M15注文付近の短い値動き

時間足を増やしても、同じ価格データを異なる区切りで見ている点は変わりません。3枚全てが上向きなら利益が確定する、という意味ではありません。

時間足の種類はMT4とMT5の違い、ローソク足の表示はMT5のローソク足を表示する方法で確認できます。

複数チャートの組み合わせを保存する

チャートを開いて整列しただけでは、次回も同じ組み合わせを探し直すことがあります。MetaQuotesの定型チャートとプロファイル公式ヘルプは、プロファイルに開いているチャート、その位置とサイズ、設定をまとめて保存できると説明しています。

  • テンプレート:1枚のチャートの見た目、指標、設定
  • プロファイル:複数チャートの組み合わせ、位置、サイズ

「ドル円分析」「複数通貨監視」「EA確認」のように用途別のプロファイルを作ると、毎回同じ画面を組み直さずに済みます。保存先と別PCへの移行はMT5テンプレートとプロファイルの保存方法で整理しています。

プロファイルにはEAを設定したチャートが含まれる場合があります。プロファイル変更時に自動売買を停止する防御設定も確認し、見た目だけの切り替えだと思い込まないようにします。

「同期」の対象を先に決める

検索候補には「同期スクロール」がありますが、同期したい対象は複数あります。

  • 通貨ペアを一緒に切り替える
  • 時間足を一緒に切り替える
  • 水平線やトレンドラインを反映する
  • スクロール位置を合わせる
  • クロスラインの時刻を合わせる
  • 拡大率を合わせる

1つのツールが全てを同期するとは限りません。製品名だけで選ばず、対象と方向を確認します。

銘柄・時間足を連動する例

OANDAのOANDA Chart Group公式解説は、グループ化したチャートの通貨ペアまたは時間足をリンクできると説明しています。

たとえば、USD/JPYのD1・H4・H1・M15をグループ化し、1枚の通貨ペアをEUR/USDへ変更すると、他のチャートもEUR/USDへ切り替える使い方ができます。逆に、複数通貨を同じH1へ切り替えるリンクも可能です。

これはOANDAが提供する追加ツールの例であり、複数チャートを整列しただけで有効になるMT5標準の連動ではありません。

描画オブジェクトを反映する例

OANDAのOANDA Object Sync公式解説は、同じIDを設定したチャート間で、水平線、トレンドライン、チャネル、フィボナッチ、図形などを同期できると案内しています。

同じUSD/JPYのH1で引いた水平線をM15へ表示する、といった使い方です。設定によって片方向・双方向を分けられます。

ただし公式は、オブジェクトを描画する別のインジケーターと併用すると、意図しないオブジェクトまで同期して正常に動かない場合があると注意しています。また、このツールはOANDAのMT5またはMT4口座向けです。

スクロール同期と同じではない

Chart Groupは銘柄・時間足、Object Syncは描画物の同期です。過去の同じ日時へスクロールする機能や、クロスラインを同じ位置へ動かす機能とは限りません。

「同期」という名前だけで、スクロール、縮尺、クロスライン、描画、銘柄、時間足の全てが連動すると判断しません。配布元の対象機能、対応口座、DLL要否、利用条件を確認します。

1枚の中へ別チャートを表示する方法もある

複数の独立ウィンドウを並べるほか、1枚のチャート内へ別のチャートを表示する追加ツールもあります。

OANDAのOANDA Chart In Chart公式解説は、メインチャートの下に別銘柄や逆通貨ペアのサブチャートを表示できると説明しています。

これはMT5のウィンドウを水平・垂直分割する機能とは別です。使える指標、注文表示、描画の範囲も通常チャートと同一とは限りません。「独立チャートを並べる」のか「1枚へ比較用サブチャートを足す」のかを分けます。

外部インジケーターの保存先、EX5・MQ5、スマホの制限はMT5インジケーターの入れ方で確認できます。

Android版はスマホ最大4、タブレット最大6

MetaQuotesのAndroid版チャート公式ヘルプは、Androidスマートフォンで最大4つ、タブレットで最大6つのチャートを開けると説明しています。配置を変える場合は、タイルウィンドウ機能を使います。

小さい画面では情報を絞る

4枚を開けても、全てが読みやすいとは限りません。

  • 価格目盛りが読めるか
  • 銘柄と時間足を取り違えないか
  • 注文するチャートを選択できているか
  • ワンクリック取引の数量が正しいか

監視だけなら複数表示、注文時は対象チャートを大きくするなど、役割を分けます。

Androidの上限をiPhoneへ流用しない

MetaQuotesのiPhone版チャート公式ヘルプは、1つのチャート上で銘柄・時間足を切り替える方法を案内しています。一方、Android公式にある「スマホ最大4・タブレット最大6」と同じ記述は、このiPhone公式ページにはありません。

そのため、Androidの上限をiPhone・iPadにもそのまま当てはめません。利用中のアプリ版と端末で表示方法を確認し、同時表示できない場合は銘柄・時間足を切り替えるか、PC版を使います。

複数表示でよくある失敗

別のチャートへ設定してしまう

選択中のチャートを確認せず、時間足、インジケーター、テンプレートを変更すると、意図しないチャートが変わります。

最新位置から外れたチャートが混ざる

1枚だけ過去側に移動し、自動スクロールがオフだと、他のチャートと違う時点を比較してしまいます。MT5チャートが動かない時の確認順で、気配値、自動スクロール、右余白を分けています。

BidとAskを取り違える

複数チャートを並べても、通常のFXローソク足はBid基準です。買い注文や売り決済の到達確認では、MT5のスプレッドとAskラインも確認します。

EAを二重に動かす

同じ銘柄・時間足のチャートを複数開き、同じEAを設定すると、意図した設計でなければ注文が重複する危険があります。複数表示と複数稼働を同じ意味にしません。

EAを使う場合は、チャートごとのEA名、Magic Number、数量、稼働口座、VPS同期を確認します。MT5へEAを入れる方法で、1チャート1EAと二段階の許可を整理しています。

実口座データから複数チャートの効果は証明できない

このサイトは2026年8月21日17:58:43時点で、148決済、保有9本、未約定19本、確定損益+92,949円、含み損益−20,493円を公開しています。

しかしMT5取引レポートには、決済時に何枚のチャートを開いていたか、水平分割か垂直分割か、Chart GroupやObject Syncを使ったかは記録されません。148決済を、複数チャート表示や同期ツールの効果とは扱いません。

チャート機能は公式資料、取引数字は実口座レポートという別の根拠に分けます。複数の時間足を見ても勝率や利益が上がるとは断定しません。集計方法は公開研究データで確認できます。

設定後のチェックリスト

  • 必要な銘柄・時間足だけを開いた
  • 選択中チャートの銘柄名と時間足を確認した
  • 水平分割と垂直分割を画面に合わせて選んだ
  • チャートを増やしすぎて価格や注文線が潰れていない
  • 再利用する組み合わせをプロファイルへ保存した
  • 「並べる」と「同期する」を分けた
  • 同期対象が銘柄、時間足、描画、スクロールのどれか確認した
  • 追加ツールの対応口座と利用条件を確認した
  • Androidはスマホ最大4、タブレット最大6と理解した
  • Androidの上限をiPhoneへ流用していない
  • 1枚だけ過去位置や別時間足になっていない
  • 複数チャートでEAを二重稼働させていない
  • 取引履歴から画面構成や同期効果を推測していない

まとめ

  • PC版は「ウィンドウ」メニューから複数チャートを水平・垂直に整列できる
  • 複数チャートの位置とサイズはプロファイルへ保存する
  • 標準の整列だけでは、銘柄・時間足・描画・スクロールは同期されない
  • Chart Groupは銘柄・時間足、Object Syncは描画物を連動する追加ツールの例
  • Androidはスマホ最大4、タブレット最大6チャート
  • iPhoneにはAndroidと同じ上限を当てはめない
  • 複数表示とEAの複数稼働を混同しない
  • 148決済から複数チャートや同期の効果は証明しない

この記事は2026年8月22日時点のMetaQuotesとOANDA証券の公式情報、このサイトの公開データを基にしています。画面名、同時表示数、追加インジケーターの提供条件、対応口座は更新されるため、利用中のMT5とFX会社の最新情報も確認してください。