結論:新規ならMT5、既存のMQL4資産を使うならMT4も候補
MT4(MetaTrader 4)とMT5(MetaTrader 5)のどちらがいいかは、単純に新旧だけでは決まりません。
- これから新規で始める:MT5を第一候補にする
- 使いたいMQL4のEA・インジケーターがある:対応するMT4口座を探す
- 細かい時間足、複数銘柄の検証、処理速度を重視する:MT5
- FX会社が片方しか提供していない:その会社の提供条件を優先する
開発元MetaQuotesの公式比較では、PC版の時間足はMT5が21種類、MT4が9種類、未決注文タイプはMT5が6種類、MT4が4種類です。MT5はストラテジーテスターもマルチスレッド・多通貨・実際のティックに対応しています。
一方、MT4用に作られたEAやインジケーターを持っている場合、MT5を入れただけでそのまま動くとは限りません。使用言語はMT4がMQL4、MT5がMQL5です。ツールの対応バージョンを先に確認します。
この記録はMT5で取っています。MetaTraderは国内では扱う会社が限られ、MT4対応はFXTF
、独自ツールならヒロセ通商(LION FX)
という選び方になります。 サーバー時間や取引時間の区切りは会社ごとに違うので、明細の読み方も変わります。
検索需要は「どっちがいい」「スマホ」「EA」に分かれる
2026年8月21日にGoogleの検索候補を確認すると、次の需要がありました。
- MT4 MT5 違い
- MT4 MT5 違い スマホ
- MT4 MT5 EA 違い
- FX MT4 MT5 違い
- MT5 MT4 どっち
- MT4 MT5 どっちがいい
- MT4とMT5 どっちがいい
- OANDA MT4 MT5 違い
画面の見た目だけを比べたいのではなく、「自分のEAを使えるか」「スマホでも同じか」「どの口座を作ればよいか」を決めたい人が検索しています。
MT4とMT5の違いを一覧で比較
MetaQuotesとOANDAの公式情報を、選択に必要な項目へ絞ると次のようになります。
| 比較項目 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| 世代 | 先行版 | 次世代版 |
| PC版の時間足 | 9種類 | 21種類 |
| 未決注文タイプ | 4種類 | 6種類 |
| 開発言語 | MQL4 | MQL5 |
| ストラテジーテスター | シングルスレッド | マルチスレッド・多通貨対応 |
| 板情報 | 基本比較では非対応 | 対応 |
| 標準の経済指標カレンダー | なし | あり |
| ポジション管理 | ヘッジ方式 | ヘッジ・ネッティングに対応 |
| 主な判断材料 | 既存EA・インジケーター | 新規導入・分析・検証機能 |
これはMetaTrader全体の機能比較です。実際に利用できる注文、銘柄、最小取引単位、両建て、EAは、接続するFX会社と口座の条件で変わります。
違い1:PC版の時間足は9種類と21種類
MetaQuotesのMT4テクニカル分析ページは、MT4で分足から月足まで9種類の時間足を利用できると説明しています。MT5チャート公式ページは、MT5で21種類の時間足を案内しています。
MT5にはM2、M3、M4、M6、M10、M12、M20、H2、H3、H6、H8、H12など、MT4の標準にない中間の時間足があります。
ただし、時間足が多いほど利益が出るわけではありません。使う分析手順が日足・4時間足・1時間足だけなら、9種類でも足ります。細かい検証条件を標準機能だけで揃えたい人にMT5の利点があります。
このサイトの実口座データはMT5で取得していますが、運用判断は50銭刻みの指値とT/Pが中心です。21種類を全部使って利益を出しているわけではありません。
違い2:未決注文はMT4が4種類、MT5が6種類
MetaQuotesのMT4注文公式ページは、4種類の指値・逆指値注文を案内しています。
- Buy Limit
- Sell Limit
- Buy Stop
- Sell Stop
MT5はこの4種類に、Buy Stop LimitとSell Stop Limitを加えた6種類です。Stop Limitは、指定価格へ達した後に指値注文を出す組み合わせです。
このサイトの未約定注文で使っている中心はBuy Limitで、MT4にもMT5にもあります。新規指値へT/Pを付ける運用だけなら、「MT5にしかない注文」が必須ではありません。
違い3:EA・インジケーターは対応言語を確認する
MT4のプログラム言語はMQL4、MT5はMQL5です。OANDAのMT5公式解説も、MT4ではMQL4、MT5ではMQL5でEAとインジケーターを作成すると分けています。
既存ツールを選ぶ時は、販売ページや配布元で次を確認します。
- MT4用かMT5用か
- ファイル形式がEX4かEX5か
- 利用するFX会社・口座で動作確認されているか
- 必要な銘柄名と時間足に対応するか
- DLLや外部通信が必要か
- PCを閉じても動かすにはVPSが必要か
「同じロジックだからファイルをコピーすれば動く」とは考えません。MT4版しかないEAを使うならMT4対応口座、MT5版があるならMT5対応口座を選びます。
このサイトの運用は、EA化しやすい注文構造をEA自動化の設計で整理していますが、現在公開している実績は自作EAの販売実績ではありません。EAのバックテストと実口座損益も混ぜません。
違い4:MT5は検証機能と処理方式が拡張されている
MetaQuotes公式比較では、MT5のストラテジーテスターはマルチスレッド、多通貨、実際のティックに対応し、MT4はシングルスレッドとされています。
OANDA公式も、MT5を64ビット、MT4を32ビットのプラットフォームとして比較し、MT5はバックテスト時間の短縮、フォワードテスト、グラフ分析が追加されたと説明しています。
複数の条件や銘柄をまとめて検証する人にはMT5が向きます。一方、PCが64ビットであること、EA自体がMQL5へ対応すること、FX会社がその口座でEAを許可することは別に確認します。
バックテストが速く終わっても、条件を過去データへ合わせすぎれば本番で再現しません。速度と検証の正しさを分けます。
違い5:スマホでは差が小さく、PC機能を全部使えない
MT4・MT5ともスマホアプリがあります。スマホではチャート、注文、ポジション、履歴を確認できますが、PC版のEAや外部インジケーターをそのまま実行する用途ではありません。
スマホで選ぶ時は、MT4とMT5のスペック表より次を優先します。
- 自分のFX会社がそのスマホ版で発注を提供しているか
- 正しい口座サーバーへ接続できるか
- 必要な注文と変更操作ができるか
- PC版との役割分担をどうするか
OANDAのダウンロード版MT4・MT5はWindows対応です。MacではWeb版の案内がありますが、外部インジケーターやEAを導入できないなど制限があります。MT5のPC・スマホ入手先で端末別に整理しています。
OANDAではMT4の新規受付が終了している
OANDAのサブアカウント公式FAQは、MT4の新規受付を2026年3月27日に終了したと案内しています。現在利用できるプラットフォームとしてMT4、MT5、fxTrade Web、TradingViewを挙げていますが、新しくMT4サブアカウントを作る条件は以前と同じではありません。
したがって、OANDAで今から新規に選ぶ人へ「MT4とMT5の好きな方を作ればよい」とは案内できません。現在の受付対象を確認するとMT5が中心です。
既存のOANDA MT4利用者がその日から使えなくなった、という意味でもありません。「新規受付終了」と「既存口座の利用停止」を混同しないでください。
国内口座ではプラットフォーム名より発注条件を見る
同じMT4・MT5でも、FX会社によって提供範囲が違います。
| 選びたい条件 | 確認例 |
|---|---|
| MT4から直接発注したい | FXTFのMT4口座など、発注対応を公式確認 |
| MT5から直接発注したい | OANDA等のMT5取引口座を公式確認 |
| MT5は分析だけでよい | JFXのMT5チャートは分析専用 |
| 1,000通貨から取引したい | 最小取引単位を会社別に確認 |
| EAを動かしたい | EA対応、VPS、口座サーバーを確認 |
JFXはMT5を提供していますが、公式にチャート分析専用で発注不可です。「MT5対応」という表記だけで、MT5から注文できるとは限りません。
公式情報で比べる口座ツールでは、FXTF、ヒロセ通商、JFXの最小取引単位、MetaTrader対応、注文方法を分けています。
このサイトがMT5を使う理由と限界
このサイトの公開研究JSONは、OANDA CorporationのMT5実口座、USD/JPYを対象にしています。2026年1月1日から8月18日13:01までの決済146ポジション、MT5上の288 dealを集計しています。
MT5を使う実務上の利点は、取引履歴をXLSXで書き出し、注文、約定、ポジションを分けて機械集計できることです。MT5取引履歴の見方で、確定損益+90,893円と残高1,063,013円のつながりを公開しています。
ただし、この実績だけで「MT5はMT4より儲かる」とは言えません。
- 同じ戦略をMT4で並行運用していない
- MT4とMT5で同条件の比較実験をしていない
- 利益はプラットフォーム名ではなく取引結果
- スプレッド、スワップ、約定条件はFX会社と口座で決まる
言えるのは、MT5明細がこのサイトの集計方法と相性がよいことです。収益性の優劣は検証していません。
目的別の選び方
MT5が向く人
- 新規でMetaTraderを使い始める
- 21種類の時間足を標準で使いたい
- 多通貨・マルチスレッドの検証を行いたい
- MT5版のEA・インジケーターを使う
- 利用会社がMT5を主な受付対象にしている
MT4が向く人
- 使用したいMQL4のEA・インジケーターがある
- 既存のMT4環境と設定を継続したい
- MT4から発注できる国内口座を明確に選んでいる
- 9種類の標準時間足で足りる
どちらでもよい人
- 裁量取引で成行・指値・逆指値が中心
- 外部EA・インジケーターを使わない
- 必要な注文が両方にある
この場合は、プラットフォームより最小取引単位、スプレッド、スワップ、ロスカット、出金、年間帳票を優先します。
まとめ
- PC版の時間足はMT4が9種類、MT5が21種類
- 未決注文はMT4が4種類、MT5が6種類
- EA・インジケーターはMT4がMQL4、MT5がMQL5
- MT5はマルチスレッド・多通貨のストラテジーテストに対応
- 新規で迷うならMT5、使いたいMQL4資産があるならMT4も候補
- OANDAは2026年3月27日にMT4の新規受付を終了している
- JFXのMT5はチャート分析専用で発注できない
- MT4かMT5かだけでなく、FX会社の発注・最小通貨・EA条件まで確認する
- このサイトのMT5実績から「MT5の方が儲かる」とは言えない
この記事は2026年8月21日時点のMetaQuotes、OANDA証券、JFXの公式情報と、このサイトの公開データを基にしています。プラットフォームの受付、対応OS、EA、注文条件は変更されるため、口座開設前に利用会社の最新情報を確認してください。
