結論:指値は有利な価格、逆指値は不利な価格を指定する
FXの新規注文では、指値(Limit)は現在より有利な価格、逆指値(Stop)は現在より不利な価格を指定します。
買いなら、いまより安く買う予約が指値、いまより高くなったら買う予約が逆指値です。売りは反対で、いまより高く売る予約が指値、いまより安くなったら売る予約が逆指値です。
| 売買 | 指値(Limit) | 逆指値(Stop) |
|---|---|---|
| 買い | Buy Limit:現在より下で買う | Buy Stop:現在より上で買う |
| 売り | Sell Limit:現在より上で売る | Sell Stop:現在より下で売る |
OANDA証券のMT5公式解説も、Limitは現在より有利な価格、Stopは現在より不利な価格を指定する注文と説明しています。
「安く買う・高く売る」だけなら指値、「価格が一定方向へ抜けたことを確認して追う」なら逆指値、と覚えると4種類を取り違えにくくなります。
この記録はOANDA証券のMT5口座で取っています。よく似た注文条件を持つ国内口座として、MT4対応のFXTF
やヒロセ通商(LION FX)
があります。 どちらも1,000通貨から発注でき、注文時に決済指値を付けられます。FXTFはMT4、ヒロセ通商は独自の取引ツールです。
現在値159円なら、4種類はこう置く
ドル円の現在値を159.000円とした例です。
| やりたいこと | 注文タイプ | 価格例 |
|---|---|---|
| 下がったら買いたい | Buy Limit | 158.500円 |
| 上がったら買いたい | Buy Stop | 159.500円 |
| 上がったら売りたい | Sell Limit | 159.500円 |
| 下がったら売りたい | Sell Stop | 158.500円 |
同じ159.500円でも、買うならBuy Stop、売るならSell Limitです。同じ158.500円でも、買うならBuy Limit、売るならSell Stopです。
注文名は「価格が上か下か」だけでは決まりません。買いか売りかと、現在値に対して有利か不利かの2つで決まります。
指値を使う場面:押し目買いと戻り売り
指値は、現在より有利な価格まで待つ注文です。
Buy Limitは、価格が下がってきたら買う注文です。159円のとき158.5円で買いたい、という押し目買い・逆張りの形に使います。
Sell Limitは、価格が上がってきたら売る注文です。159円のとき159.5円で売りたい、という戻り売りの形です。
ただし、有利な価格を指定できる代わりに、価格がそこまで来なければ約定しません。「必ず取引する」注文ではなく、「希望する価格まで待つ」注文です。
このサイトのグリッド運用は、現在値より下へ買い指値を並べる逆張り型です。仕組みはグリッドの順張りと逆張りで分けています。
逆指値を使う場面:ブレイク追随と損切り
逆指値は、現在より不利な価格に到達したら動く注文です。
Buy Stopは、現在より高い価格まで上昇したら買います。高値を上抜けた後も上昇が続くと考え、ブレイクを追う場面で使われます。
Sell Stopは、現在より安い価格まで下落したら売ります。安値を下抜けた後の下落を追う形です。
既に買いポジションを持っている場合、下側に置く決済のSell Stopは損切り注文として働きます。逆指値は新規注文にも決済注文にも使われるため、「逆指値=損切り専用」ではありません。
- 新規のBuy Stop:上がったら新しく買う
- 決済のSell Stop:下がったら保有中の買いを売って損切りする
同じStopでも、新規か決済かで役割が変わります。
実口座の未約定19本:Buy Limit 18本、Buy Stop 1本
2026年8月16日11:03時点のMT5レポートには、未約定注文が19本あります。
| 注文タイプ | 本数 | 意味 |
|---|---|---|
| Buy Limit | 18本 | 現在値より下で買う予約 |
| Buy Stop | 1本 | 現在値より上で買う予約 |
| Sell Limit | 0本 | 上で売る新規予約なし |
| Sell Stop | 0本 | 下で売る新規予約なし |
全19本は `placed` の状態で、注文価格は150.000〜160.000円。数量は0.01ロットが7本、0.02ロットが12本で、全注文に利益確定のT/Pが付いています。
18本のBuy Limitは、この口座の「下がったら買う」設計そのものです。1本だけあるBuy Stopは上がったら買う注文で、同じ買い予約でも約定条件が逆です。注文一覧では、Buyという文字だけで判断せず、LimitかStopかまで確認する必要があります。
未約定注文の有効期限と最古137.8日の実測は指値注文はいつまで有効?で確認できます。
新規指値と、決済指値を混同しない
「指値」という言葉は、新しくポジションを建てる注文と、保有中のポジションを閉じる注文の両方に使われます。
買いポジションを例にすると次のようになります。
| 段階 | 注文 | 役割 |
|---|---|---|
| 新規 | Buy Limit | 下がったら買う |
| 利益確定 | Sell Limit / T/P | 上がったら売って利益を確定 |
| 損切り | Sell Stop / S/L | 下がったら売って損失を確定 |
この実口座は、未約定の買い注文19本すべてにT/Pを付けています。たとえば153.000円のBuy Limitには153.500円のT/Pが付いており、買いが約定した後に50銭上で売る出口まで予約しています。
MT5で新規と決済を同時に置く具体的な操作はMT5の指値注文のやり方にまとめています。
逆指値は、指定価格どおりに約定しないことがある
指値と逆指値は、価格の位置だけでなく執行方法にも違いがあります。
JFX公式FAQは、同社の指値注文は指定レートに達すると指定レートで約定する一方、逆指値注文は指定レートに達した際に成行で執行され、必ずしも指定値どおりに約定するとは限らないと説明しています。
急変時や週明けに価格が飛んだ場合、逆指値の指定価格と実際の約定価格に差が出る可能性があります。損切り逆指値を置けば損失額が完全に固定される、という意味ではありません。
注文の細かな執行条件はFX会社・商品で異なります。利用中の会社の約款・注文ルールを確認してください。
Stop Limitは「到達したら指値を出す」別の注文
MT5にはBuy Stop LimitとSell Stop Limitもあります。これは通常のStopとLimitを組み合わせた注文です。
- Buy Stop Limit:上のトリガー価格へ到達したら、買い指値を有効にする
- Sell Stop Limit:下のトリガー価格へ到達したら、売り指値を有効にする
通常のBuy Stopは、指定価格へ到達すると買い注文が執行されます。Buy Stop Limitは、到達後に別の買い指値を出すため、価格を制限できる一方、その指値まで戻らなければ約定しません。
「逆指値のように作動し、指値として待つ」注文なので、価格欄が2つあります。単純なBuy Stopと取り違えないようにします。
注文タイプを決める4問
1. 買いたいのか、売りたいのか 2. 現在より有利な価格まで待つのか、値動きを追うのか 3. 新規注文なのか、保有ポジションの決済なのか 4. 約定価格のずれと、未約定の可能性のどちらを受け入れるのか
注文前には、タイプ、数量、価格、T/P、S/L、有効期限を一行ずつ確認します。特にBuy LimitとBuy Stopは、どちらも「買い」なので選択ミスを見落としやすい項目です。
取引単位・MT4/MT5対応・注文条件を口座ごとに確認する場合は、公式情報で比べる口座ツールへ進めます。
まとめ
- 指値は現在より有利な価格、逆指値は現在より不利な価格を指定する
- Buy Limitは下で買い、Buy Stopは上で買う
- Sell Limitは上で売り、Sell Stopは下で売る
- 逆指値は新規のブレイク追随にも、保有ポジションの損切りにも使う
- 実口座の未約定19本はBuy Limit 18本、Buy Stop 1本
- JFX公式では逆指値は到達後に成行執行され、指定価格と約定価格がずれる場合がある
- Stop Limitはトリガー到達後に指値を有効にする別の注文
実口座の数字は2026年8月16日11:03時点のMT5レポートによります。過去の注文状態であり、将来の約定や利益を保証するものではありません。投資助言ではなく、個人の取引記録です。
