この記事について
MT5の時刻・EA・対応口座も含めて確認する場合は、MT5使い方ガイドから順番に進めます。
MT5で「指値注文を出したいのに、どこで何を選ぶのか分からない」「新規注文と決済注文を別々に出すしかないのか」で迷う人向けです。
答えを先に書くと、MT5は新規の指値と決済指値を1つの画面で同時に置けます。別々に出す必要はありません。
この記事の値打ちは手順そのものではなく、その置き方だけで7か月半動かした口座の記録があることです。この口座は2026年に144本を決済していますが、その全部が「買いの指値を置き、同じ画面で決済指値を付ける」形で出したものです。
この記録はMT5で取っています。MetaTraderは国内では扱う会社が限られ、MT4対応はFXTF
、独自ツールならヒロセ通商(LION FX)
という選び方になります。 サーバー時間や取引時間の区切りは会社ごとに違うので、明細の読み方も変わります。
この口座がやっていること
50銭刻みで買い指値を並べ、約定したら決められた幅の上に決済指値を置く。それだけを繰り返しています。
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| 決済した建玉 | 144本(誤発注1本を除く) |
| 50銭刻みへの適合 | 105本 / 144本 = 72.9% |
| 決済までの中央値 | 8.66時間 |
| 決済までの最長 | 908.48時間(37.9日) |
適合率は「置いた値段どおりに約定したか」の目安です。50銭刻みから2銭以内に建値が収まった本数を数えています。残りの27.1%は、窓を開けて始まった週明けや、値が飛んだ場面で指値より不利な価格で約定したものです。
指値は「その値段以下でしか買わない」約束なので、不利な方向にはずれません。ずれるとしたら有利な側か、飛ばされて約定しないかのどちらかです。
PC版の手順
新規注文パネルを開き、タイプ欄で注文の種類を選びます。OANDA証券の公式解説では、選べる種類がこう説明されています。
Buy Limit:買いの指値注文=現在の価格よりも低い価格での買い注文
現在値より安く買いたいなら Buy Limit、高くなったら買いたいなら Buy Stop です。ここを成行のままにしていると、いくら価格を入れても即座に約定します。
決済指値は同じパネルで指定します。
「Stoploss」(損切り注文)、「Take Profit」(利益確定注文)を価格又はポイント数で指定します。
この2つを埋めた時点で、新規と決済が1セットで予約されます。約定した瞬間に決済注文が自動で付くので、後から手で置き直す必要がありません。この口座が損切りを使わない運用なので、実際に埋めているのは Take Profit だけです。
手順の画面付きの説明は、OANDA証券の新規注文パネルからの注文方法にあります。保有中の建玉の決済指値を後から変える場合はこちらです。
スマホ版の手順
スマホでも同じことができます。PCで置いた注文はスマホからも見えますし、その逆もできます。同じ口座に接続している限り、注文はサーバー側にあるからです。
- iPhone:iPhone版MT5の注文発注方法
- Android:android版MT5アプリの注文発注方法
PCを閉じても指値は生きています。この口座の最長保有は37.9日ですが、その間ずっとPCを起動していたわけではありません。注文はMT5のサーバーに置かれているので、こちらの端末が落ちていても約定します。
ここは自動売買(EA)と違うところです。EAは自分の端末かVPSでMT5が動いていないと判断しませんが、指値は端末が消えていても実行されます。
指値が置けないときに疑う3か所
実際に詰まるのは、だいたいこの順です。
1. タイプが成行のままになっている
いちばん多い勘違いです。価格欄に数字を入れても、タイプが成行なら現在値で即約定します。指値の種類(Buy Limit など)を選び直してください。
2. 現在値に近すぎる価格を指定している
FX会社ごとに「現在値からこれだけ離さないと予約注文を置けない」という制限(ストップレベル)があります。近すぎるとエラーで弾かれます。数銭〜十数銭離すと通ることが多いですが、値は会社ごとに違うので、使う口座の仕様を確認してください。
3. 口座がその注文に対応していない
新規注文と決済注文を同時に予約する形は、一般にIFD注文と呼ばれます。これが置けるかどうかは口座で決まります。MT4・MT5を扱う口座なら基本的に置けますが、独自ツールの口座では条件が違うことがあります。
この運用にとっては、ここが最初の分かれ目です。約定と同時に決済指値が付かないと、置き直すまでの間だけ無防備になります。口座に何を求めるかはこの運用が口座に要求することにまとめました。
指値の値段をどう決めるか
この記事は操作の説明なので、幅の決め方には踏み込みません。ただ1つだけ、値段を決める前に見ておくべき数字があります。
1本置くのにいくら必要かです。ドル円150円・1,000通貨なら証拠金は6,000円ですが、指値を10本並べれば10本ぶん必要になります。並べる本数と資金は必ず連動します。
- 必要証拠金の早見表 → FXの1,000通貨はいくら必要?
- 1pipsが何円になるか → 1pipsはいくら?
- 実際に並べた形 → 50銭刻みで買い下がる運用
よくある質問
指値は何日残りますか。 期限の設定によります。期限なしにすれば、約定するか自分で消すまで残ります。この口座は消していないので、38日近く残っていた注文もあります。
決済指値だけ後から変えられますか。 できます。保有中の建玉に対して変更する手順はOANDA証券の解説にあります。
指値と逆指値を両方置けますか。 置けます。Take Profit と Stoploss は同じパネルで両方指定できます。この口座は損切りをしない運用なので Stoploss を使っていませんが、それはこの記録の方針であって、推奨ではありません。
まとめ
- MT5は新規の指値と決済指値を同じ画面で同時に置ける
- 通らないときは「タイプが成行」「現在値に近すぎる」「口座が非対応」の順に疑う
- 注文はサーバー側にあるので、PCを閉じても約定する
- この口座は7か月半、この置き方だけで144本を決済した(50銭刻みへの適合 72.9%)
数字は2026年1月1日以降の実口座の記録です。過去の実績であり、将来を保証するものではありません。投資助言ではなく、個人の記録です。
