結論:何個まで持てるかは、FX会社の上限と資金の上限で別

FXのポジションは何個まで持てるのか。答えは「FX会社ごとに違う」ですが、公式の上限まで持つことと、安全に持てることはまったく別です。

確認する上限は少なくとも4つあります。

1. 同時に保有できるポジションの件数 2. 通貨ペアごとの合計保有数量 3. 1回の注文で出せる最大数量 4. 証拠金から決まる、実際に維持できる総通貨数

ヒロセ通商とJFXは1口座あたり1,300ポジションという件数上限を公式に示しています。一方、FXTFは公開中の取引概要で、1注文の最大数量と建玉の合計上限を示しています。「何個」と「合計何通貨」は、同じ上限ではありません。

このサイトの実口座では、2026年の全建玉を時系列で重ね直した結果、同時保有の最大は15本でした。ただし、これは推奨本数でも口座の上限でもなく、実際に発生した最大値です。

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証拠金維持率が何%でロスカットされるかは、FX会社ごとに違います(50%〜100%が中心)。 同じ含み損でも、水準が違えば強制決済されるかどうかが変わります。この記録はOANDA証券のMT5口座で取っていますが、同じく1,000通貨から発注できる国内口座としてFXTFヒロセ通商(LION FX)があります。ロスカット水準は口座を開く前に必ず確認してください。

FXTFの公式サイトを見るヒロセ通商の公式サイトを見る

そもそもFXのポジションとは

ポジションは、新規注文が約定した後、まだ決済されていない建玉です。OANDA証券の公式解説も、未決済の買い建玉をロングポジション、売り建玉をショートポジションと説明しています。

指値注文を置いただけでは、まだポジションではありません。注文が約定した時点で1本の建玉になり、反対売買で決済されるまで含み損益が動きます。

ここを分けないと、「指値を30本置いている」と「30ポジションを保有している」が混ざります。前者は未約定注文、後者はすでに証拠金と損益が動いている建玉です。

FXTF・ヒロセ通商・JFXの上限はどう書かれているか

FX会社ポジション件数数量側の上限読み方
FXTF MT4取引概要では固定件数を明示していない1注文1,000万通貨。建玉上限は審査に基づき個別設定件数ではなく合計数量を確認
ヒロセ通商 LION FX1口座1,300ポジション通貨ペアごとに保有上限数量あり件数とLot上限の両方を確認
JFX MATRIX TRADER1口座1,300ポジション通貨ペアごとに保有上限数量あり件数とLot上限の両方を確認

FXTF:固定件数より、最大注文数量と建玉上限を公開

FXTF MT4の取引概要は、1注文の最大発注数量を標準コース・ストリーミングコースとも1,000万通貨としています。建玉上限数量は、審査基準に基づき、20億円相当額を上限に利用者ごとに個別設定すると説明しています。

同ページで「最大ポジション数は何件」とは固定表示していません。したがって、件数の記載がないことを「無制限」と読み替えることはできません。自分の口座に設定された建玉上限と、MT4上の取引条件を確認します。

ヒロセ通商:1口座1,300ポジション

LION FXの取引要綱は、通貨ペアにかかわらず1口座あたり1,300ポジションまでとしています。その一方で、通貨ペアごとの保有上限数量は別に設定されています。

1,300本すべてを1Lotで持つ場合と、1本を大きなLotで持つ場合では、件数は大きく違っても総通貨数が同じになることがあります。件数だけで余力を判断しない理由です。

JFX:1口座1,300ポジション、通貨ペア別の数量上限は別表

JFXの必要証拠金一覧表は、通貨ペアや1回の取引数量にかかわらず、1口座あたりのポジション上限を1,300としています。通貨ペア別の保有上限数量と、1回あたりの最大注文可能数量は同じ表の別項目です。

JFXはドル円など多くの通貨ペアで1Lot=1,000通貨ですが、一部は取引単位が異なります。「1,300ポジション」という件数だけを、1,300Lotや130万通貨と同じ意味にはできません。

実口座の最大同時保有は15本

このサイトが公開する2026年の決済済み145本と、2026年8月16日11:03時点の保有9本について、各建玉の開始時刻と決済時刻を時系列で重ねました。

項目実測
集計対象決済済み145本+保有9本
最大同時保有15本
最大になった時刻2026年8月3日 03:43:33(MT5サーバー時間)
15本の合計数量0.23Lot=23,000通貨
15本だった時間13分58秒
8月16日時点9本・12,000通貨

最大になった直前は、03:28から03:43までの約15分で買いが4本続けて約定し、保有数が11本から15本へ増えました。その後03:57に1本が決済され、14本へ戻っています。

数量を誤った取引を戦略統計から除いて計算しても、最大は同じ15本です。最大地点は8月3日で、誤発注が起きた8月12日より前だからです。

この15本は「一度に15回注文した」という意味ではありません。過去から持ち越した玉が残る中で新しい指値が約定し、決済されるまで重なった結果です。グリッドやナンピンのように複数の建玉を持つ運用では、新規の回数より、未決済のまま残っている本数が口座の負荷になります。

15本でも、1本の数量でリスクは変わる

最大15本のときは、合計23,000通貨でした。ドル円155.5円・証拠金率4%で単純計算すると、必要証拠金は約143,000円です。

155.5円 × 23,000通貨 × 4% = 143,060円

これは当時の口座画面の必要証拠金を再現した値ではなく、数量の大きさを比べるための概算です。実際の必要証拠金はFX会社の計算方法と判定時点のレートで変わります。

同じ15本でも、すべて1,000通貨なら合計15,000通貨、すべて1万通貨なら合計15万通貨です。ドル円が1円動いたときの損益は、前者が約15,000円、後者が約150,000円。本数が同じでも損益は10倍違います。

この実口座が最大15本を通過できた理由を「15本まで安全だった」とは読みません。1本あたり1,000〜2,000通貨が中心で、口座全体の数量を小さくしていたという条件が先にあります。

安全なポジション数は、会社の上限から決めない

安全な本数を先に固定するのではなく、次の順で計算します。

1. 1本あたりの通貨数を決める 2. 最大で何本が同時に約定し得るか数える 3. 合計通貨数で必要証拠金を計算する 4. 想定する逆行幅で含み損を計算する 5. 含み損後の有効証拠金とロスカット水準を確認する

たとえば1,000通貨を10本なら合計1万通貨です。1万通貨を10本なら合計10万通貨です。画面上はどちらも10ポジションですが、必要証拠金と1円逆行時の損益は10倍違います。

会社の上限は「システム上、そこまで受け付け得る」という境界です。利用者ごとの資金に合わせた推奨値ではありません。自分の資金と数量で計算する場合は証拠金維持率シミュレーター、会社ごとの最小取引単位と注文条件は1,000通貨対応口座の比較で確認できます。

複数ポジションを持つ前の確認表

  • 未約定注文と保有ポジションを分けて数えたか
  • 本数だけでなく合計通貨数を確認したか
  • 同じ通貨ペアの買いと売りを両方持つ設定になっていないか
  • すべて約定した場合の必要証拠金を計算したか
  • 1円・5円逆行時の含み損を合計数量で計算したか
  • 決済注文を各ポジションに付けたか
  • 口座の件数上限と通貨ペア別の数量上限を公式で確認したか

この口座のような買いグリッドでは、上の指値が決済されないまま下の指値が約定すると、本数が増えます。保有期間の実測はポジションを何日持ったか、複数の買いが重なる構造はナンピンの実録に分けています。

まとめ

  • ポジション件数、合計通貨数、1回の最大注文数量は別の上限
  • ヒロセ通商とJFXは1口座1,300ポジションと公式に案内
  • FXTFは1注文の最大数量と、個別設定される建玉上限を公開している
  • 件数の記載がない口座を「無制限」とは判断できない
  • 実口座の2026年の最大同時保有は15本、合計23,000通貨
  • 同じ15本でも1本の数量が10倍なら、値動きによる損益も10倍
  • 会社の上限ではなく、合計通貨数・含み損・有効証拠金から自分の上限を計算する