結論:許容損失額を、損切りまでの値幅で割る
ドル円・クロス円のポジションサイズは、次の順番で計算できます。
1. 口座資金 × 許容損失率=1回の許容損失額 2. 損切りpips × 0.01円=損切りまでの値幅 3. 許容損失額 ÷ 値幅(円)=持てる通貨数
たとえば、口座資金10万円、1回の許容損失1%、損切り幅50pipsなら次のとおりです。
100,000円 × 1% = 1,000円
50pips × 0.01円 = 0.5円
1,000円 ÷ 0.5円 = 2,000通貨OANDA MT5のFXでは1ロット=100,000通貨なので、2,000通貨は0.02ロットです。
自分の数字へ置き換える場合は、許容損失からロットを逆算する無料計算ツールを使えます。
いくらから始められるかは最小取引単位で決まります。1万通貨単位の口座だと、ドル円157円なら 1本で約6万円の証拠金が要ります。1,000通貨単位ならその10分の1です。この記録と同じ 1,000通貨から発注できる国内口座にはFXTF
やヒロセ通商(LION FX)
があります。
資金10万円・損切り50pipsの早見表
ドル円150円、レバレッジ25倍、1,000通貨単位で切り捨てた計算例です。
| 許容損失率 | 許容損失額 | 持てる通貨数 | OANDA MT5換算 | 必要証拠金 |
|---|---|---|---|---|
| 0.5% | 500円 | 1,000通貨 | 0.01ロット | 6,000円 |
| 1.0% | 1,000円 | 2,000通貨 | 0.02ロット | 12,000円 |
| 2.0% | 2,000円 | 4,000通貨 | 0.04ロット | 24,000円 |
これは推奨率の表ではありません。どこまでの損失を受け入れるかは、資力・取引方法・保有本数で変わります。入力した割合がその人にとって適切かどうかを、計算機は決められません。
なぜレバレッジから先に決めないのか
「25倍まで使えるから、この数量を持つ」という決め方では、損切り位置が遠いほど損失額が大きくなります。
OANDA証券の資金管理解説も、1回のトレードリスクをポジションの大きさ×損切り水準で考え、許容するリスク金額と損切りまでの距離からポジションサイズを計算する方法を示しています(FX資金管理のやり方② 適切なポジションサイズの設定)。
一方、個人の店頭FXでは取引金額の4%以上の証拠金が必要です(金融庁)。この4%は注文できる最低条件であって、1回の損失をいくらまでに抑えるかとは別の計算です。
順序を分けるとこうなります。
- 許容損失と損切り幅から、持てる通貨数を決める
- 通貨数とレートから、必要証拠金を確かめる
- 口座資金から必要証拠金を引き、残る余力を確かめる
1,000通貨未満になったらどうするか
計算結果が1,000通貨未満なら、1,000通貨の注文でも設定した許容損失を超えます。
例として、口座資金1万円、許容損失1%、損切り50pipsなら、許容損失額は100円です。
100円 ÷ 0.5円 = 200通貨最小取引単位が1,000通貨の口座では注文できません。計算結果を1,000通貨へ切り上げると、許容損失を守ったことにならないので注意が必要です。
この場合は、損切り位置を根拠なく狭めるのではなく、見送る、資金条件を変える、より小さい単位に対応する口座を確認する、という判断になります。
複数ポジションは合計で考える
同時に5本持つなら、1本ごとの損失だけでなく同時に損切りされたときの合計も必要です。
2,000通貨を5本持ち、すべて50pipsで損切りするなら、1本1,000円、合計5,000円です。1本だけを見て「資金の1%」としても、合計では5%になります。
このサイトの実口座も複数本を並べますが、固定した損切り幅で運用していません。したがって、この記事の計算を「実口座と同じ戦略」とは言えません。実口座の含み損と維持率は証拠金維持率の実録で別に公開しています。
ロット計算で混同しやすい3つ
| 項目 | 答えること |
|---|---|
| ロット換算 | 0.01・0.1・1.0ロットが何通貨か |
| 必要証拠金 | その数量を注文する最低条件はいくらか |
| ポジションサイズ | 許容損失内に収める数量はいくらか |
ロットと通貨数はFXの1ロットはいくらか、必要証拠金は1,000通貨はいくら必要かで確認できます。口座ごとの最小単位とMT5対応は1,000通貨対応口座の条件にまとめています。
過去の実績であり、将来を保証するものではありません。計算結果は投資助言や推奨ロットではなく、入力条件を整理するための概算です。
