結論:土日は決済できず、週明けの最初の価格を受ける

FXのポジションを週末に持ち越すと、土日のあいだも建玉は残ります。しかし、日本のFX会社では通常、レート配信と取引が止まるため、好きな価格で途中決済することはできません。

週末に確認するリスクは3つです。

1. 土日のニュースで価格が動いても、その場では決済できない 2. 週明けに価格が飛ぶと、逆指値やロスカットが指定水準からずれることがある 3. 持ち越した日数に応じてスワップが受け取りにも支払いにもなる

このサイトの実口座では、2026年の全建玉154本を土曜正午の時点で重ね直すと、ポジションを持ったまま迎えた週末が19週ありました。週末を越えて決済済みになった31本は最終的にすべてプラスでしたが、2026年8月16日時点で未決済の9本には−15,793円の含み損があります。決済済みだけを見て「持ち越せば勝てる」とは読めません。

PR(広告)FXTF(広告)

証拠金維持率が何%でロスカットされるかは、FX会社ごとに違います(50%〜100%が中心)。 同じ含み損でも、水準が違えば強制決済されるかどうかが変わります。この記録はOANDA証券のMT5口座で取っていますが、同じく1,000通貨から発注できる国内口座としてFXTFヒロセ通商(LION FX)があります。ロスカット水準は口座を開く前に必ず確認してください。

FXTFの公式サイトを見るヒロセ通商の公式サイトを見る

FXは土日に取引できる?

OANDA証券の取引時間の公式解説は、日本のFX会社では土日に取引できず、取引可能時間は月曜朝から土曜朝までと説明しています。

同社のFX取引時間は、米国夏時間なら月曜6:05から土曜5:59、冬時間なら月曜7:05から土曜6:59です。会社や商品、メンテナンスによって時刻は異なるため、自分の口座の取引時間を優先します。

土日にポジション画面を開くことや、予約注文を確認することはできます。ただし、レート配信が止まっている時間は注文が約定しません。「画面を操作できる」と「取引できる」は別です。

週末持ち越しで逆指値はどうなる?

JFXの流動性リスクと週末リスクは、週末を「日本時間の土曜朝の取引終了から月曜朝の取引開始まで」と定義しています。

この間に材料が出て、月曜の開始レートが金曜終値から大きく離れると、次のことが起こり得ます。

  • ストップ注文が指定価格より不利な価格で約定する
  • ロスカットが想定より大きな損失で執行される
  • 預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性がある

たとえばドル円の買いポジションに158円の逆指値を置いていても、週明け最初の配信価格が157円なら、158円で必ず決済されるわけではありません。取引できる価格が無い区間を飛び越えたためです。

土日はレートが配信されないので、その間にロスカット判定が動き続けるわけでもありません。月曜に配信が再開した時点の価格で判定・決済されます。逆指値があるから週末も損失額が固定される、とは考えないのが安全です。

実口座では週末持ち越しが19週あった

このサイトのMT5明細から、決済済み145本と保有中9本の開始・終了時刻を日本時間へ変換し、各週の土曜日12:00に残っていた建玉を数えました。土曜正午なら夏時間・冬時間のどちらでも通常の休場時間内に入り、境界時刻の差を避けられます。

項目実測
集計対象決済済み145本+保有中9本
ポジションを保有していた週末19週
週末を越えた決済済みポジション31本
決済済み31本の延べ週末通過48回
1本で越えた最多週数6週
週末時点の最大保有11本・16,000通貨
8月15日土曜正午9本・12,000通貨

最大11本だったのは8月1日と8月8日の土曜正午です。7月末の急落で買いが重なり、決済されない建玉を翌週へ持ち越した結果でした。

決済済み31本の内訳は、1週だけ越えたものが21本、2週が6本、3週が3本、6週が1本です。延べでは48回、週末の価格変動を受ける状態にありました。

決済済み31本はプラスでも、安全だったとは言えない

週末を越えた後に決済まで終わった31本は、価格差・スワップ・手数料を合計して+25,707円、うちスワップは+3,832円でした。31本とも最終損益はプラスです。

ただし、この数字にはまだ決済していない9本が入りません。8月16日11:03時点の保有9本は、価格差−16,884円に未収スワップ+1,091円を加えて、評価損益が−15,793円です。うち8本は3回の週末を越えています。

つまり、決済済みだけなら31勝0敗でも、口座全体には未確定の損失が残っています。週末持ち越しの成否を確定取引だけで判断すると、戻っていない建玉が見えなくなります。

週末を越えるとスワップは何日分つく?

OANDA証券のオーバーナイト解説は、FXのポジションを翌営業日に持ち越すとスワップポイントが計算され、週末や祝日前には数日分がまとめて計上される場合があると説明しています。

ただし、「土日を2日越えたから必ず2日分」という数え方ではありません。受渡日の繰り延べ、通貨ペア、営業日、FX会社の付与カレンダーで日数が変わります。受け取り額も支払い額も日々変動します。

この実口座はドル円の買いでプラススワップが付きましたが、売買方向や金利環境が違えば支払いになります。週末リスクの埋め合わせとしてスワップが保証されるわけではありません。実際の受取額はスワップの全明細に分けています。

持ち越す前に計算する4つの数字

持ち越すかどうかを「土日に何が起きそうか」という予想だけで決めず、口座側の数字を先に確認します。

1. 全ポジションの合計通貨数 2. 1円・5円の逆行で増える含み損 3. 逆行後の有効証拠金と証拠金維持率 4. 窓が逆指値を飛び越えても残せる余剰資金

たとえば合計12,000通貨なら、ドル円が1円逆行したときの損益変化は約−12,000円、5円なら約−60,000円です。ポジションが9本でも、必要なのは本数より合計通貨数の計算です。

自分の数量と逆行幅は証拠金維持率シミュレーターで試せます。会社ごとの最小取引単位・注文方法・ロスカット条件を確認する入口は1,000通貨対応口座の比較にまとめています。

週末持ち越しの確認表

  • 金曜の取引終了時刻を口座の公式情報で確認したか
  • 未約定注文ではなく、保有ポジションの本数を数えたか
  • 本数と合計通貨数を両方確認したか
  • 逆指値が指定価格どおり約定しない場合を計算したか
  • 月曜開始時のロスカット判定に耐えられる余力があるか
  • スワップが受け取りか支払いか、付与日数を確認したか
  • 決済済みの成績だけで、未決済の含み損を隠していないか

保有期間そのものの分布はポジションを何日持ったか、同時に持つ本数と数量上限はポジションを何個まで持てるかで確認できます。

まとめ

  • 日本のFX会社では通常、土日はレート配信と取引が止まる
  • 週明けに価格が飛ぶと、逆指値やロスカットは指定水準からずれる可能性がある
  • 実口座では土曜正午にポジションが残った週末が19週あった
  • 週末を越えて決済済みになった31本はプラスでも、未決済9本は−15,793円
  • スワップは週末・祝日前に複数日分つく場合があるが、受け取りとは限らない
  • 本数ではなく合計通貨数と、窓開け後の維持率まで計算する