結論:元手10万円だけでは、月の利益は決まらない
FXで元手10万円を入れても、毎月の利益額は決まりません。取引数量、取れたpips、損失、取引回数が変わるからです。
先に目標額を利回りへ直すと、必要な距離が見えます。
| 月の確定損益 | 元手10万円に対する割合 |
|---|---|
| +1,000円 | +1% |
| +5,000円 | +5% |
| +10,000円 | +10% |
| +20,000円 | +20% |
月1万円は、元手10万円に対して月利10%です。達成できる月があっても、毎月続く前提にはできません。損失が−1万円なら、同じく元手の−10%です。
いくらから始められるかは最小取引単位で決まります。1万通貨単位の口座だと、ドル円157円なら 1本で約6万円の証拠金が要ります。1,000通貨単位ならその10分の1です。この記録と同じ 1,000通貨から発注できる国内口座にはFXTF
やヒロセ通商(LION FX)
があります。
ドル円150円なら、10万円で何通貨を持てるか
ドル円150円、個人口座の証拠金率4%で概算します。
| 取引数量 | 必要証拠金 | 想定元本 | 元手10万円に対する実効レバレッジ | 1pipの損益 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000通貨 | 6,000円 | 150,000円 | 1.5倍 | 10円 |
| 2,000通貨 | 12,000円 | 300,000円 | 3倍 | 20円 |
| 3,000通貨 | 18,000円 | 450,000円 | 4.5倍 | 30円 |
| 10,000通貨 | 60,000円 | 1,500,000円 | 15倍 | 100円 |
個人が店頭FXを行う場合は取引金額の4%以上の証拠金が必要で、最大レバレッジは25倍以下と金融庁が説明しています。
計算上は10万円で1万通貨を持てますが、必要証拠金60,000円を引いた余力は40,000円です。持てる数量と、持ち続けられる数量は同じではありません。
月1万円に必要なpips
ドル円で月1万円の確定利益を得るために必要な、差し引きのpipsを数量別に逆算します。
| 取引数量 | 1pipの損益 | 月1万円に必要な合計値幅 |
|---|---|---|
| 1,000通貨 | 10円 | 1,000pips |
| 2,000通貨 | 20円 | 500pips |
| 3,000通貨 | 30円 | 約333pips |
| 10,000通貨 | 100円 | 100pips |
必要pips = 目標利益 ÷ 1pipあたりの損益
1,000通貨:10,000円 ÷ 10円 = 1,000pips取引回数を増やして合計しても、損失を差し引いた後でこの値幅が要ります。50pipsを20回取れば1,000pipsですが、途中で300pips負ければ差し引き700pipsです。
OANDAの1,000通貨解説でも、ドル円1,000通貨は1pip=10円、1万通貨は1pip=100円と説明されています。
利益を増やすために数量を上げると、損失も同じ倍率で増える
月1万円に必要なpipsだけを見ると、1万通貨の100pipsが近く見えます。しかし、逆行したときの損失も1,000通貨の10倍です。
| 取引数量 | 50pips逆行 | 100pips逆行 | 500pips逆行 |
|---|---|---|---|
| 1,000通貨 | −500円 | −1,000円 | −5,000円 |
| 2,000通貨 | −1,000円 | −2,000円 | −10,000円 |
| 3,000通貨 | −1,500円 | −3,000円 | −15,000円 |
| 10,000通貨 | −5,000円 | −10,000円 | −50,000円 |
元手10万円で1万通貨を持ち、ドル円が1円逆行すると−1万円です。1回で元手の10%が動きます。月1万円の目標へ数量を合わせると、損失側も月の目標額と同じ速さで動きます。
許容損失1%なら、50pipsで2,000通貨
元手10万円の1%は1,000円です。1回の許容損失を1,000円、損切りまで50pipsと仮定すると、持てる数量は2,000通貨になります。
許容損失額:100,000円 × 1% = 1,000円
50pips:0.50円
通貨数:1,000円 ÷ 0.50円 = 2,000通貨1%は計算例であり、推奨率ではありません。自分の資金・許容損失率・損切り幅へ置き換える場合は、適正ロット計算ツールで逆算できます。
実口座の1,000通貨換算は、月平均+7,153円
このサイトの通常運用144決済をすべて1,000通貨相当へ換算すると、完成した7か月は次の結果でした。
| 集計 | 1,000通貨相当の確定損益 |
|---|---|
| 月平均 | +7,153円 |
| 月中央値 | +4,945円 |
| 最小 | +537円 |
| 最大 | +16,205円 |
月平均+7,153円は、元手10万円で実際に運用した利回りではありません。異なる資金と複数ポジションで行った取引を、数量だけ1,000通貨へ比例換算した値です。
それでも、月ごとの幅は確認できます。最大月は1万円を超えましたが、最小月は+537円でした。月別の換算方法と全7か月で、平均だけでなく各月を公開しています。
元手10万円で見落としやすい3点
1. 複数ポジションの合計
1本2,000通貨でも、5本持てば合計1万通貨です。注文ごとの数量ではなく、未決済ポジションの合計で実効レバレッジを確認します。
2. 確定利益と含み損は別
月の確定利益が+1万円でも、保有中の含み損が−2万円なら、その時点で全部決済した結果はプラスではありません。残高だけでなく有効証拠金を確認します。
3. 最小取引単位
口座によって、1,000通貨から発注できるか、1万通貨からかが違います。1ロットの通貨数も取引ツールごとに異なります。1,000通貨対応口座の条件で、公式情報を確認できた範囲だけ比較しています。
まとめ
- 元手10万円で月1万円は月利10%。毎月の固定収益ではない
- ドル円1,000通貨なら月1万円に合計1,000pips、1万通貨なら100pipsが必要
- 数量を10倍にすれば、利益だけでなく逆行時の損失も10倍になる
- 許容損失1,000円・損切り50pipsの計算例では2,000通貨
- 実口座の1,000通貨換算は月平均+7,153円だが、最小+537円から最大+16,205円まで差がある
目標利益からロットを決めるのではなく、先に「1回で失ってよい金額」を決めます。必要証拠金と余力を無料計算ツールで確認し、利用する口座の最小取引単位とロスカット水準を公式情報で確認してください。
